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立ち向かえないほど“大きな壁”も「落ち込むことはなかった」 神宮寺勇太が妖艶さと狂気あふれる三島由紀夫の世界を大熱演!

NEWS 2021.11.08

King & Princeの神宮寺勇太が舞台単独初主演を務める舞台『葵上』『弱法師』ー「近代能楽集」よりー が8日、初日を迎え、マスコミ向けの公開ゲネプロおよび取材会が開催。

神宮寺は「僕自身のこういう姿を皆さんに観ていただく機会がないので、つま先から頭の先まで観ていただければ」と自信をにじませた。

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本作は、全8編の短編戯曲からなる三島由紀夫の代表作「近代能楽集」を、宮田慶子が演出。

宮田は神宮寺に対し「とにかく吸収が良くて、日々いろんなツッコミを入れても、ことごとく演技を変えてきてくれる。神宮寺さんは底なしのポテンシャルを持っていて、難しい戯曲に対してすごく論理立てて知的にやってくれて。一緒にやっていて楽しいです。掘れば掘るほど、演じれば演じるほどいろんなものが出てきます」と大絶賛。

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そんな神宮寺は、宮田からのアドバイスで忘れられない言葉があるという。
「よく『役をまとう』とかいうじゃないですか。そうじゃなくて、『役を食べちゃえ』と言っていただいたのがすごく印象的で。自分の中に落とし込む、食べちゃうっていうのがすごく強く僕の中に残っています」と笑顔を。

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共演の中山美穂に対して「たくさん助けてもらいました。僕はお芝居の経験があまり多くないので、本当に引っ張っていただいて。初めての座長をやりながら、たくさん支えていただいて、本当に頼もしい方です」と信頼を寄せると、感極まった中山が思わず涙ぐむ場面も。

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中山は「これから始まるのに……」と笑いながら涙をふき、「神宮寺さんは驚くほど素直な人」と感想を。稽古に集中するあまり「『好きな食べ物は?』とか、ふとなごむような会話も一個もしてない」と語ると、神宮寺も同調。「毎日稽古をして、僕自身余裕がなくて台本に向き合ってたので、これから仲を深めたいです。僕の好きな食べ物はカレーです(笑)」としんみりとした空気を和ませた。

三島作品であることについて神宮寺は「皆さんにご迷惑をたくさんかけました。いろんな方に支えてもらいながら、僕もレベルアップさせていただいて。一人では立ち向かえない大きな壁がありましたが、落ち込むことなかったです。落ち込むよりは向かっていきたい。でもセリフを覚えられる自信がなくて、夜も眠れなかったです。たくさん稽古を重ねていただいて、その中でいろんなものを自分の中に落とし込むことができました。普段は聞かないんですけど、今回はメンバーにも『どうやってセリフ覚えてる?』とか聞いたりして。リズムで覚えちゃいなって言われたり、岸くんからは『神宮寺ならできる!』と言われて心強かったです」と振り返る。

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最後に神宮寺は「とても難しい作品だなと思ったんですけど、読めば読むほど、演じれば演じるほど三島作品に惹かれていったんです。三島の世界観を、この機会に知っていただけたらと思いますし、来られない人は小説を読んで、神宮寺くんはこういうふうに演じるのかな? と妄想しながら楽しんでいただければと思います」と笑顔でファンにメッセージを送った。

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舞台『葵上』『弱法師』ー「近代能楽集」よりー は東京グローブ座で11/28㊐まで、大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで12/1㊌~5㊐まで上演予定。

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