東京ドラマアウォード2022の授賞式が開催され、受賞者が登壇した。

　作品賞(連続ドラマ部門)グランプリは「最愛」(TBS系)。さらに主演の吉高由里子は、主演女優賞を受賞した。司会の石坂浩二が「すごく難しい作品だと思いましたが、のびのびとやっていましたね」と絶賛すると、吉高は照れつつ「１話で撒いた種がどうやって芽が出ていくのだろうと。梨央という主人公は社長の姿だけではなく、本当はこういう女性なんだというのを後半多く出せたと思います」と振り返った。

　主演男優賞は「ミステリと言う勿れ」(フジ系)の菅田将暉。「原作者の田村由美先生の漫画のキャラクターの整とのミックスで演じた感じでした。原作が本当に素晴らしいので」と作品を称えつつ「この作品を会話劇のワンシチュエーションで成立をさせようと。”ちゃんと伝える”ということは今回の大事なところですね」と作品への向き合い方を話した。

　主題歌賞は連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK)の主題歌であるAIの「アルデバラン」。会場でAIは情感たっぷりと歌い上げた。披露後は、「今までで一番緊張しました！」と笑顔。

　助演女優賞は「やんごとなき一族」(フジ系)出演の松本若菜。「個性豊かなシチュエーションの中、私が演じた深山美保子もなかなかのキャラクターだったので、他の皆様に負けないようにと」と振り返りながら「周りのスタッフや監督も含め、キャストの方たちが大きな心で許してくださり、助かった部分もありました。演じていて楽しかったです」と感謝を述べた。

　作品賞(単発ドラマ部門)は「ふたりのウルトラマン」、「マイスモールランド」(ともにNHK)、「津田梅子～お札になった留学生～」(テレ朝系)、「孤独のグルメ2021大晦日スペシャル～激走！絶景絶品・年忘れロードムービー～」(テレ東)が受賞。

　「孤独のグルメ」主演の松重豊は「紅白(歌合戦)や(大晦日SP放送開始)当時は「ガキの使い～」も放送していて、その裏でこの番組をやると聞いた時は『テレビ東京はこの枠を捨てたんだな』と思いました(笑)」と冗談を交えて会場を笑わせつつ、「飲食店の方に対してのエールというところで、(コロナ禍で厳しい状況)だからこそやりたいという思いが強かった。喜んでいただいたし、いろんな地方の方にも支えていただきました」と語った。

　オダギリジョーは「カムカムエヴリバディ」で助演男優賞、さらに自身が脚本、監督、編集、出演を担当した「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(NHK)で単発ドラマ部門の最優秀作品賞を受賞。犬役で出演したきっかけを問われ「いろんな役を演じて、もうそろそろ(演じていないのは)犬くらいしかないかなと(笑)」と回答しつつ「好き勝手書かせてもらって、いろんなところと戦ったと思うんですが、(制作を)現実にしていただいたのはプロデューサーチームのおかげ」とスタッフへの感謝を述べた。