KAT-TUNの全国アリーナツアー「KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey」が東京・国立代々木競技場 第一体育館で５／３～５にかけて開催され、６万５千人を動員。2019年以来、約３年ぶりにフルキャパでの開催となった今回、亀梨和也は「心と体で感じ合おうぜー！」、上田竜也も「最強のライブを始めようぜ!!」とあおり、声が出せない中でも観客との交流を楽しんだ。この日は映像収録ということもあり、中丸雄一は「DVDに映り込む気持ちで盛り上がろうぜ！」と笑いを誘う場面も。

　３／29にリリースされた最新アルバム「Honey」を引っ提げた今回のコンサートでは、これまでとは雰囲気が変わり、オトナでおしゃれな楽曲、演出で魅了。「Honey」にかけて六角形のハニカムをモチーフにしたセットや衣装、縦横無尽に飛び回るハチ型ドローンなど、世界観に合わせた楽しい仕掛けも多く盛り込まれた。なお、コンサートの演出でドローンを使用するのはジャニーズ初の試みだという。メンバーカラーのスーツ衣装で登場した際には、ファンから“甘い曲”のリクエストを募り、公演ごとに曲を変えて披露。５／５の公演では「HONESTY」を甘くしっとり歌いあげると、続けて「KISS KISS KISS」ではステッキやハットを使ったダンスで大人の甘い色気を漂わせた。

　５／５公演のMCは、晴天ということもあり「天気いいね！」と喜びながら清々しくスタート。亀梨は「KAT-TUNって……定期的に雨じゃん。誰のせいかは言わないけど」とにごしたところに、上田は「その話、中丸嫌いだよ(笑)」と名指しで中丸の雨男エピソードを披露し始める。NYで撮影をした際、上田が先に撮影をしていて吹雪になったところに「中丸さんが今ホテル出ました」と連絡があったという。中丸が「本当にそうだったら特殊能力じゃない？　俺、日本各地まわって雨降らすよ」と開き直ると、上田は「プラス思考すごいわ(笑)」と爆笑。中丸が「映像撮りの日なんで、余計な話はやめましょう！」と軌道修正しようとするも、上田が「収録だからかずっとセンターで踊ってた！」といじり、中丸「違いますぅー！」上田「はい言い訳うざいー！」とじゃれ合う場面も。亀梨は「お兄さんたち、もう少しで40歳になるんだから……」と制するとみせかけて、「俺が歌ってる時も、中丸くんがセンターから動かなくて」といじると、中丸は「えーっ、何!?　今日、俺の不満大会？」とたじたじの様子で会場を笑わせた。

　コンサート終盤からは甘い雰囲気からガラッと変わり、ジャジーな楽曲をスタンドマイクで歌うなどシックな空気にも。そして、ラストスパートの「STING」「CRYSTAL MOMENT」にかけては、KAT-TUNらしいド派手な水×炎演出も登場。「STING」では亀梨の吐息に合わせて炎が噴き出る仕掛け、櫻井翔がラップ詞を手掛けた「CRYSTAL MOMENT」では高さ14m×幅15mのウォーターカーテンで「希望」「未来」など歌詞を水で表現し、さらにはウォーターカーテンの水の中をステージで通り抜けてみせ、会場を驚かせた。

　「Real Face#2」で始まったアンコールを終え、亀梨は「１つ１つステキな景色を共有していけたら、もっとみんなといい関係になれると思う。これからも一緒に歩んでいけたら」と語り、計31曲を歌い上げたコンサートを締めくくった。「KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey」は６／４(土)福岡公演まで、27万１千人を動員し開催予定。