週刊ビックコミックスピリッツで連載中の人気漫画「往生際の意味を知れ！」が衝撃のドラマ化。３／７?の１話スタートを目前に控え、W主演を務める日下部日和役の見上愛さんと、市松海路役の青木柚さんにインタビュー！　共演は３度目というお２人なだけに、息ぴったり!?の取材となりました。

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――本作は漫画原作ですが、原作を読んだ感想を教えてください

 

青木　斬新な展開の連続で、ストーリーの加速の仕方や、登場人物が執着し合っているシリアスでスリリングなところと、滑稽にも見えるおかしなところのバランスが愛らしくて、すごく引き込まれながら読みました。

 

見上　毎話毎話すごく裏切られるんですよね。推理物っぽい面もあって、「きっとこうだろう」と思って読んでいくと「あれ？　違った」みたいな裏切りを毎回されて、それがすごく面白い。漫画がまだ完結していないから、この先どうなるか分からない部分がたくさんあります。漫画は海路目線で描かれてますけど、脚本では日和の気持ちも分かりやすく提示してくれていて。日和は突飛もない女の子に見えるけど、意外とただ真っ直ぐに自分の大切なものを守ろうとしてる子なんだなっていうのが見えて面白いなと思いました。

 

 

 

――役を演じるにあたって工夫をしたところや、難しかったところはありますか？

 

青木　今まで自分が関わらせてもらってる作品や役柄では、リアリティのある“生感”を大事にした話し方をしているんですけど、海路は割と説明的で。話し方がコミック的というか。漫画原作だからそういうふうに演じようっていうより、何かに固執し執着している面があるからこそ言葉がいっぱい出てきて、それが海路の個性になってるなと思いました。普段大事にしているトーンとのバランスというか、そことの両立は意識するようにはしていました。

 

見上　日和も序盤ではあんまり生きてる感じがしない方が面白いと思っていて。漫画を読んで私が感じた「え、何？」というのを、映像化しても皆さんに感じてほしいなと思ったんです。同じ世界に生きている感じがしない温度感や喋り方、声の使い方、動きを意識しました。後半にいくにつれて、段々と日和の思っていることが出てくるので、躊躇せずに強めに人間味を出し、その差をつけることは、今、青木さんが言ってたことと同じことな気がします。今まで共演した時には生っぽい芝居を求められることが多く、表現する方向性など、バランスを見てちょっとずつ変えながら演じました。

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――お２人は３度目の共演ということですが、あらためて共演の感想をお聞かせください

 

見上　やっぱり「信頼できるな」って思います。どんな設定で向き合っても、あんまり疑わなくて済むというか。ただ“なんとなく”でやったら、それがバレて信頼されなくなるな、って思うのと同時に、何か全部見透かされる感じがあって怖いくらい。

 

青木　確かに。お互い同じような思考でお芝居に取り組んでいるぶん、緊張感はあるというか。初共演からの３年間でお互いにいろんなことを経験してきてるし。最初にドラマで会った時、僕は10代だったんですけど、その時はただお芝居に向き合っていればいいという感じだったんですけど、ありがたいことに今はそれ以上を求められることも多いので。

 

見上　現場全体のことを考えて。

 

青木　そういうところも「この人にはがっかりされたくないな」と。撮影中は言葉にしなかったけど、それはお互い言わずに感じてたんだろうなっていうのが現場全体の空気にありました。これまで共演した作品でしっかり同じ時間を過ごしたからこそ、今回のこの過酷な撮影期間を乗り切ることができたんじゃないかな。

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――撮影していくなかで印象的だったエピソードを教えてください

 

青木　あっちに行ったりこっちに行ったり、ジェットコースターのような展開が多くて、撮影も“海路がやばい日”や“日和がやばい日”があって。僕は撮影前半に大変なシーンが多かったんですけど、後半では、日和の家族とのシーンもどんどん増えてくるので、見上さんは最初から最後までほぼ山場。本当に大変だったと思います。

 

見上　今回は同世代の子が多くて。こんなに一緒になる機会はあまりなかったので、みんなのほのぼのした雰囲気にめちゃめちゃ救われました。青木さんとは重いシーンが多く、どんづまっていきそうな時に、のりちゃん(樋口日奈)とか天使みたいなオーラでいてくれるだけで癒されましたね。本当に、いろんな人に助けられました。

 

 

 

――１話の放送にむけて、見どころを教えてください

 

見上　１話は訳が分からないと思います(笑)。ハテナが10個ぐらい浮かぶと思うんですけど、その気持ちを抱えたまま２話以降を見ていただくと、とってもとっても引き込まれていっちゃう物語。たくさんの疑問を恐れずに抱いて欲しいです。

 

青木　おそらくハテナ？ってなるけど、まずはこの作品につかまってほしいです。よく分かんないけどしがみついてくれたら、そこからはすごく面白くて見たことのないドラマの感覚に連れていってくれる作品だろうなって思います。僕もオンエアが楽しみです。

 

見上　そうなんですよ。どういうふうに編集されているか分からないので、私たちも楽しみです。

 

青木　純粋なのか、歪んでいるのか分からない矛盾した愛情が描かれている作品なので、こういう形もあるんだなっていう視点も持ちながら、アトラクションに乗る気持ちで楽しんでもらえたらいいなって思います。

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――ありがとうございました！

 

【ドラマ情報】

３／７?スタート

ドラマイズム「往生際の意味を知れ！」

MBS　毎週?深０時59分～１時29分

TBS　毎週?深１時28分～１時58分

※第１話・２話はMBS／TBSともに５分押し