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【インタビュー】上坂すみれ14thシングル「ハッピーエンドプリンセス」リリース!「10年やってきたからこそのご褒美ソング!」

アニメ 2023.10.16

 声優アーティストの上坂すみれが、14枚目のシングル「ハッピーエンドプリンセス」を、10/18㊌にリリース。TV アニメ「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」の OP テーマでもある表題曲を始め、全3曲収録したシングルのポイントなど語ってくれた。発売中のTVstation本誌には、撮りおろしグラビアで登場! そのインタビューの別バージョーンをご紹介します。


――「ハッピーエンドプリンセス」は、テンション高めのポジティブなナンバーです。シンガーソングライター・大石昌良さんが上坂さんに初めて書き下ろした曲ですが、初めて聴いた時の印象は?

 大石さんは作品に寄り添った細やかな展開の楽曲を書かれる印象があったんですが、想像以上に大石さん節が曲に詰め込まれていると思いました。ミュージカルのような展開で、サビはすごくキャッチー。1回聴いただけで耳に残るし、歌っていても聴いていても楽しくなる楽曲になっていると思いました。

――上坂さんはアニメの主人公、ミーア役を担当されています。何か大石さんにリクエストされたことはありましたか?

 キャラソンというだけではなく、上坂すみれ名義の曲ということを意識していただけたらいいなと思っていたんですが、リクエストするまでもなく、キャラクター感もありつつ、アーティスト活動10周年らしい“10年頑張ってきたご褒美ソング”のようにしてくださっていて嬉しかったですね。

――好きな歌詞、ご自身とリンクすると思った部分はありましたか?

 “この人生におけるヒロイン ですわー!”と歌っている歌詞は聴いてくださる人たちみんなに当てはまることなので、「自分の人生を楽しまなきゃね」というメッセージが感じられて素敵だなと思いました。“血も涙もない”とか“現実は世知辛い”とも歌っているんですが、自分次第でシナリオを書き換えて楽しむ方法はいっぱいある。声優としてアーティストとして10年以上やってきたからこそ、歌える曲だと感じました。いろいろなことがあるけれど運命を改変して楽しむ生き方を描いた歌詞がすごく刺さってきました。

――ミュージカルのようにくるくる変わるサウンドアプローチと同じようにボーカルも表情豊かですが、レコーディング中のエピソードを教えてください。

 声優としてキャラソンだったり、幅広い曲を歌ってきたので、テンションがガラッと変わる曲調はどちらかというと得意な方なんです。シーンごとに表情を変えて歌うのは楽しかったですね。

――MVはプリンセスに憧れる女の子が、周りを巻き込みながらプリンセスになるサクセスストーリーを想像させる内容になっていますね。

 ミュージカル仕立ての映像で長年、お世話になっている監督さんと振り付けの方にお願いしたんです。これまでMVではダンスシーンはほとんどなかったんですが、この曲は振り付けがあった方がかわいいんじゃないかということになりました。衣装もホントにプリンセスのイメージですね。ちょっとお転婆で、だけど品もある絶妙な主人公を演じさせていただき、曲にピッタリだなと思っていました。1日で撮りきったんですが、セットもゴージャスなのでぜひ何回も見ていただきたいなと思っています。

――カップリング「polar night」は、上坂さんの心地よい歌とブルーが広がるような切ない世界観が印象的です。

 TVアニメ「うる星やつら」のエンディングテーマを作られていたツミキさんにお願いした曲です。切なくて浮遊感のある曲が得意な方で、私は今までしっとりした曲を歌ってこなかったので、この曲は挑戦でした。傘をさして街を歩いている女のコの切ない独り言みたいな歌い方でレコーディングしたんですが、ツミキさんから「囁くような感じで歌ってください」とアドバイスしていただいたのでイメージが湧きやすかったです。ボーカルが前に出すぎていない芸術的に完成されている曲だと思いました。

――「恋学(RENGAKU):ポータブルヒューマノイド」はテクノ色が強くて遊び心がありますね。

 はい。大好きでよくお願いしているTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんに書いていただいた曲です。元祖テクノというか、クラフトワークのようなシンセサイザーが引き立つ懐かしいサウンドにしていただいたんですが、逆に歌詞をAIをテーマにしたら新しい組み合わせになるんじゃないかなって。人工知能っぽい感じというか、平坦な感情を意識して歌っています。

――アーティスト活動10周年イヤーで今後、計画されていることはあります?

 今年はアニメのフェスを軸にジャンルを超えていろいろなフェスやイベントに出演させていただいたんですが、その中で改めて思ったことは「ライブってホントに楽しいな」ということ。なので、これから先もいろいろなライブができたらいいなと思っています。

――上坂さんは10代の頃、筋肉少女帯を好きで聴かれていたと思いますが、今やアーバンギャルド主催の「鬱フェス」(上坂は鬱ドレスで登場)で大槻ケンヂさんとも共演されて、それも10年の月日があってこそ?

 そうですね。最初は緊張して気が気じゃなかったんですが、今は楽しみながら共演できているのが嬉しいですね。

――ところで2023年夏は異例の酷暑でしたが、夏らしい思い出はありますか?

 野外フェスは、開放感があって楽しかったですね。あとは今まではコロナ禍もあって一人でお酒を飲むことが多かったんですが、今年の夏はいろいろな役者さんを誘って飲みに行ったり。

――飲むと明るくなるタイプですか?

 そうですね。普段は人見知りなんですが、テンションが高くなって、よくしゃべるようになるので、すぐに仲良くなれるんです(笑)。

(作品情報)
10/18㊌発売
「ハッピーエンドプリンセス」
初回限定盤:2200円(税込)

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