７月４日スタートのドラマ「シッコウ!!～犬と私と執行官～」(テレ朝系)の完成披露試写＆キャスト登壇イベントに、伊藤沙莉、中島健人(Sexy Zone)、笠松将、織田裕二、脚本の大森美香が出席した。

 

本作は執行官がテーマのお仕事コメディ。脚本を担当した大森は「大河ドラマ(青天を衝け)を書き終えた後、“今”が書きたいと思った。“今”を切り取れるような題材はないかと思い、いろいろなお仕事を探している中で、執行官というお仕事を見つけました」と本作を手掛けた思いを語った。

執行補助者の吉野ひかりを演じる伊藤は、本作でゴールデン帯の連続ドラマに初主演。「すごく不思議な気持ち。現場でやることはお芝居ということで、いつも変わらないですが、こうやって舞台上に立たせていただくと責任を感じる」主演への思いを告白。本作でバディを組む、執行官の小原を演じた織田との共演については、「本当に楽しかったです！撮影に入る前の自分に『意外と緊張しなくても大丈夫かも』って言ってあげたい」と語気を強めつつ、「やっぱりずっと小さい頃から家族で見ていた方なので、オンでもオフでも緊張してました。だけど、優しくお話がお好きで、とても面白い方だったので、すごくほっとして現場に臨めました」と絶賛。

執行官室の事務員・栗橋を演じる中島も「常に”大捜査線”にいた方で(笑)、我々はあのエンドロールを見て育ってきてるから、緊迫の中で連ドラ３ヶ月間を走り抜いていかないといけないんだなっと去年からずっと思っていた。でも、実際お会いして、織田さんが和気あいあいとした空気に包んでいただいたのは本当に感謝です」と伊藤に続き大絶賛。すると織田は「執行官室が僕一番若手というぐらい、おじさんたちがたくさんいて。自然と争いの空気が出ないんですね。芝居のぶつかり合いがどうのこうのとかではなく『相手がカーブを投げるかな？シュートを投げるかな？どっちがくるんだろう、楽しみ』っていう感じで、それが絶対に危険球にはならない。やられても気持ちいいですし、『もっとやってください』っていうような現場で、本当に楽しかったです」笑顔を浮かべた。

執行補助者の長窪を演じる笠松は「たまに行く執行官室に、ベテランの先輩方いらして。みんなもうめちゃくちゃやってくださるから、もう楽しくて楽しくて！」と話すと、中島から「めちゃくちゃって何？(笑)」とツッコミが。

また、本作で伊藤と中島は３度目の共演。中島は最初「沙莉さん」と呼びながら「幸せな会見みたいなっちゃってる(笑)。普段は”沙莉”って呼んでるですけど、オフィシャルの場でいきなり呼ぶと、フラッシュの量多くなっちゃうから……」と冗談を交えつつと話していると、隣の笠松が「なんにもないだろ！」とすかさずツッコミ。続けて中島は、「自分のドラマデビュー作で共演してる仲なので、ほぼ幼なじみみたいなもので。だから、時を経て沙莉が主演のドラマに出演することができて、本当に嬉しかったです。」としみじみ。すると伊藤は「１日に３回は『感慨深いな』って言っていた」と告白。中島も「思い出に浸る時間が絶対に２、３回はあって。何回か同じ話をこすってると思う(笑)」と返すと。織田から「そんな若さで、おじいちゃんとおばあちゃんみたいな会話(笑)」と鋭い返しが。中島「織田さんだって、深津(絵里)さんとか話をするとそうなりますよ」笠松「というか、(渡辺)いっけいさんと、ずっーとお話されてましたよ」との矢継ぎ早の返しに、織田は「いっけいさんと僕は長いから…」と回答。中島と笠松から「それのことを言ってるんです！(笑)」と声を揃えてツッコみが入り、会場を笑わせた。

織田は執行官の撮影を振り返り「最初『執行官は国家公務員なのに、基本給がない』という話を聞いてビックリした。さまざまな国家公務員を演じさせていただいてきた中で、50歳を過ぎて１年生なんていうのが当たり前の世界なんて聞いたことがなく、現場で毎回新たに教わることばかりで『えっ!?』と驚く毎日で、楽しくて仕方なかったです」と目を輝かせた。

続いて、ドラマスタッフからのタレコミ情報が。まず、織田のことを親しみを込めて”あるあだ名”で呼んでいた、ということを明かされ、中島は「”レジェンド”って言ったら、織田さんが『それだと、もうこの世に居ないみたいじゃないか』とおっしゃって……」と軽くモノマネを交えつつ「僕と沙莉で、レジェンドの前に”生きる”っていうのを付けたんですよ。”リビング・レジェンド”略して”リビレジェ”」とあだ名を告白。続けて「リビレジェって言ったら、織田さんが満更でもなく、悦に入ってました」と暴露されると、織田は「記憶にない！(笑)リビレジェって呼んでたの!?」と苦笑。

２つ目のタレコミは「ホワイトデーに中島がキャスト・スタッフ全員に青いバラの差し入れがあった」というもの。「このバラは動産執行可能です」とドラマにちなんだカードも添えられていたとのことで、伊藤は「LAから贈られてきたんです！」と興奮気味に告白。織田が再び「記憶にない……」と話し始めると、伊藤の「全部忘れちゃってるんですよ！」というツッコミの陰で中島がぼそっと「１回、目薬を差してください」と織田のCMにちなんだボケを挟み、会場からは笑いが。そこからホワイトデーとバレンタインデーの話題になり、笠松も交えて「もらった・もらっていない」談義が繰り広げられる展開に。和気あいあいとした談義に、会場はほっこりとした空気に包まれた。

続いて、犬との戯れの話から、織田が「ショカショカちゃんとのお芝居の時に……」と話し始め、伊藤から「ショカショカちゃんじゃたぶん通じない…ファーストサマーウイカさんのことです」とフォローが。「でんでんさんとか、名前を重ねる人が多かったのでショカショカ(初夏初夏)ちゃんになった」という持論を繰り広げつつ「ファーストサマーウイカちゃんじゃ長いじゃん。なんて呼べば良かったの？」という織田に、伊藤が「ウイカさん」と即答。「…次からはそうします」と、織田が天然ぶりを発揮する一幕も。

次に中島から「伊藤さんと見つめ合う真剣なシーンで、伊藤さんが吹き出してしまった」と中島からのタレコミが。「どうしても男女そこに介在したら、見つめ合うシーンが生まれるじゃないですか。我々の幼なじみ的な部分で、どうしても真面目な芝居をすると、一旦(伊藤が)鼻で笑っちゃうんです。俺は結構ガチでLoveで言ってるんですけど…」と熱弁する中島に、織田がすかさず「告白!?」とツッコミ。伊藤は「少しの照れはありますよ。男女どうこうではなく、普通に健人くんとこういうシーンを撮る日が来るとは思わなくて。合わせてくださったんですか？」と話す伊藤に、中島は「めちゃめちゃ合わせてたけど、内心はめちゃめちゃ寂しかった」と告白。笠松から「もう、ちょっと電話で話せ！(笑)」と鋭いツッコミが入ると、中島は逆に「ごめんごめん、ちゃんと(話に)混ぜるから♡」と笠松の背中を撫でつつ甘い言葉を返し、会場を笑わせた。

最後はスタッフから「中島が現場で織田のモノマネをしていた」というタレコミが。伊藤が「織田さんのテンションがぶち上がるシーンがあって。そこで『彷彿とさせたよね？キテたよね…？』みたいな感じで…」、中島が「それ(モノマネ)をやって、我々はちょっと膝から崩れ落ちるという」と裏話を暴露。織田が「俺も見たいんだけど」と求めると、会場からはモノマネを求める熱望の拍手が。「ハードル上がってる？」と問う織田に、「俺は全然ハードルをくぐるタイプなので」と、いつもの中島節が炸裂。「熱ぅ〰」と織田のモノマネを全力で披露すると、すかさず織田が中島を連れて去ろうとし、会場は大爆笑に。「終わったわぁ～！」中島は照れつつも、伊藤を差し「俺が主犯みたいになってますけど、この人(伊藤)も共犯ですからね！(笑)」と、仲の良い掛け合いがイベントの最後まで続いた。

ドラマ「シッコウ!!～犬と私と執行官～」は７月４日の夜９時スタート。