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【インタビュー】岡咲美保が3rdシングル「ココロトラベル」リリース!「音に身をゆだねて聞いてもらえる1枚になれば」

アニメ 2023.10.30

 11/1㊌に3rdシングルをリリースする岡咲美保さんが、2度目の登場。主人公のリムル=テンペスト役を務めるアニメ「転生したらスライムだった件 コリウスの夢」(以下「転スラ」)エンディング曲の「ココロトラベル」、ミリー役を務めるアニメ「とあるおっさんのVRMMO活動記」エンディング曲の「キボウノレシピ」のダブルタイアップシングルに。その楽曲について、語ってくれた。

 

――1曲目の「ココロトラベル」について、最初に聞いた時の印象など教えてください。

 今回は、コンペのデモ選びから参加して、曲をいっぱい聞かせていただきました。正直、すごく悩みましたが、その中で一番素直にカッコつけずに「転スラ」との思い出や私が抱いてるイメージにシンクロしているのが、「ココロトラベル」だったんです。最初に聞いた時に感じたのは、初めて聞くのに「懐かしいな」という印象です。歌詞の「心が旅に出かけてるのさ」の部分は、三上悟という人間からリムルに転生してからの物語も一種の旅ですし、私も声優としてリムル役を頂いてからリムルとの旅という風に受け取れて。聞いてくださる方にも、「転スラ」の世界観を感じていただける楽曲になったんじゃないかなと思います。ハートフルでストレスフリーな「転スラ」の楽曲として、私の声で歌うことに意味が見いだせる曲だなって感じたのも決め手になって選ばせていただきました。

――お気に入りのポイントは?

 1番と2番でメロディの展開が違っているんです。そういうこだわりもありますが、歌詞のなかで「いらないものなら全部置いていこう」とか、確かにと思う言葉が多くて。1番から最後に行くにつれて、だんだんと心が晴れやかになっていくので、元気をもらえます。無理して明るくというよりは、心に寄り添ってモノローグみたいな感じで語りかけてくれるその距離感みたいなところも好きですね

――レコーディングで意識したことは?

 作詞作曲を手掛けてくださった永塚(健登)さんには「自由に歌ってください」と言っていただきました。自分の中では、楽曲によって大切にするテーマもあるんですけど、「ココロトラベル」は素直に歌おうというのが一番大きかったですね。いろんな世界観の曲を歌わせていただく中で、様々な歌唱法を使って飾ることが必要な楽曲もあります。でも、「ココロトラベル」はまっすぐな自分を出すという、心の開くところにフォーカスを置いて歌いました。もちろん技術云々も大事にはしてたんですけど、どちらかというとマインドで歌うっていうところを大切に考えていました。

――ミュージックビデオ(MV)は、森の中で撮影されたとか。

 そうなんです。今回は森で撮影をさせていただいて。ちょっと異世界感も意識しました。今までのMVは、可愛く飾り付けしていただいたスタジオでダンスをすることが多かったのですが、今回はダンスよりも自然に身を委ねていて、自然の中で色んなことを考えている私を表情から読み取っていただけるようなMVになっていると思います。「笑顔にならなきゃ」とか「ここは、こう演じる」みたいな決め事がなくて。フラットな表情で撮影するのはドキドキしましたが、出来上がったものを見ると新鮮な良さを感じました。

――撮影中のエピソードは?

 自然の中での撮影だったので、蚊に刺されました(笑)。だけど、プライベートでアウトドアな時間を過ごすことがあまりないので、外に出ることも楽しいなと思いました。マイナスイオンを浴びることができたし空気も美味しくて、エネルギーを受け取れました。

――2曲目の「キボウノレシピ」は、どんな印象でしたか?

 どういう楽曲を作っていくのか、話し合いから参加させていただきました。アニメが緩く見られる作品なので、「周りを気にしなくていいじゃん」とか「マイペースにやっていいよ」っていうメッセージ性を届けられるような楽曲にしたいなと思ったんです。楽曲を最初に聞いた時は、かわいいとかポップだなと思うんですけど、歌詞は「一緒に楽しくやっていこうよ」とか「頑張らなくていいよ」ということを、聞いている方に語り掛けられたらと。

――レコーディングで気を付けたことは?

 今回、作詞作曲の青柳(諒)さんとは初めましてだったんですけど、「好きなように、岡咲さんの表現で」と言っていただけたんです。自分の好きをみんなと共有する楽しさみたいなものを分かりやすく届けるために、色々と工夫してレコーディングしました。聞いた時の印象は音が跳ねていて楽しかったので、もっとスタッカートしてみようと。アニメの楽しさを伝えつつ、これまでの活動で得た技術を生かそうというレコーディングの仕方だったと思います。

 こちらのMVは、かわいいリボンがたくさん付いた衣装を着て、楽しくクッキングやお茶会をしています。ダンスもポップで可愛いので、楽しんでほしいですね。

 「ココロトラベル」は周りの人たちに感謝を伝えたり、自分が歩んできた軌跡に思いをはせるような曲で、「キボウノレシピ」は自分がやりたいことに素直でいいんだよ、という曲です。楽曲性は違いますが、ハートフルな1枚になったので、マインドの部分ではつながっているところもあります。聞いてる方の背中を押したり、音に身をゆだねて聞いてもらえる1枚になればいいなと。

――2023年は3ヶ月連続デジタルリリースや8月の「アニサマ(Animelo Summer Live)」など、大活躍の1年でした。岡咲さんにとって、どんな1年でしたか?

 「アニサマ」はずっと憧れていたステージだったので、その準備の中で、自分にとって出来ることや出来ないことを確かめながら、努力できたなと思います。3ヶ月連続配信リリースは、自分がやりたい音楽に挑戦していいと言われたので、責任を伴う作業ではありましたが、「自分がやりたいことって何だろう」ということを考え、音楽に向き合えたなと思います。

――その経験を踏まえて、24年1月にはワンマンライブもあります。

 そうなんです。タイトルは自分で考えて、「Miho Okasaki 1st LIVE 2024 ~キラメキブルーム~ supported by animelo」(24年1/27㊏神奈川・関内ホール 大ホール)になりました。21年にシングル「ハピネス」でデビューさせていただいてからの“多幸感”や岡咲の“咲く(=英語でBloom)”に掛けたところがあって。花が咲くように、周りの人に自分が頑張っている姿や、やりたいことに全力で向かっている姿を見てもらい、何か伝えられたらいいなと思ったんです。まだまだ声優としては駆け出しですが、その勢いや芽吹く力みたいなエネルギーを、皆さんと共有する時間にしたいです。さらに、作品や楽曲たちからもらったキラキラした気持ちを届けたいなと思っています。

――お忙しい中、癒しになってることはありますか?

 漫画を読むのにハマっています。もともと、少女漫画が好きだったんですけど、いまはジャンル関係なく読みますね。日常系の「あたしンち」とか、押見修造先生とか。心をえぐられるような作品も好きなんです。人間を赤裸々に描いてる作品に刺激を受けています。

――リリースを楽しみにしているファンへ、メッセージをお願いします。

 有難いことに、役者としてかかわらせていただいている作品の楽曲たちということで、気合が入っています。2曲とも、デモから選ばせていただいたので、自分のなかでも特別な曲になっています。皆さんの癒しや自分を大切に思える材料にしてもらえるような楽曲になっていたらいいなと思います。

★11月1日㊌リリース
「ココロトラベル」

CD+ブルーレイ盤
¥1,980(税込)

通常盤
¥1,430(税込)

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