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杉野遥亮がドラマ現場でみせた”座長”と”先輩”の顔とは?【「ばらかもん」撮影現場リポート】

ドラマ 2023.09.06

杉野遥亮さんが主演を務めるドラマ「ばらかもん」(フジテレビ系・毎週[水]後10時)。9/6(水)放送の第9話では、主人公の書道家・半田清舟が父・清明の仕事を手伝うために、島の元気少女・琴石なるも連れて東京へ。物語もついにラストスパートに突入。TVstation編集部では、先日放送された第8話の撮影現場に潜入し、終盤に差し掛かった現場の様子をオフショット付でリポート。杉野さんのほか、なる役の宮崎莉里沙さん、木戸浩志役の綱啓永さん、山村美和役の豊嶋花さん、新井珠子役の近藤華さん、久保田陽菜役の寺田藍月さん、大浜謙太郎役の加藤叶和さんがそろった。

 

 

この日撮影していたのは、なるの誕生日会にみんなが集まるシーン。スタジオに組まれた清舟の家には、いつもより華やかな飾り付けが施される。すぐ取材陣に気付いたのは、宮崎さん&寺田さんの“なるひな”コンビ。「撮ってる~!」とうきうきの様子で、カメラに向かってピースしたり、ハートを作ったりと、あどけない子供らしさをみせてくれた。

 

 

主演の杉野さんはというと、用意された誕生日プレゼントをちら見してニヤニヤ。クジャクの羽根が用意されているのがツボだったようで、監督に「笑っちゃうかも……」と相談を。監督からは「清舟として笑えばOK」と言われたものの、撮影本番ではツボることなく芝居する姿は、GP帯連続ドラマ初主演ながらさすがの経験値を感じられた。

 

 

撮影が進むと、宮崎さんがセリフにつまづいてしまう場面が。第8話は、なると父親の関係がフィーチャーされるストーリーで、宮崎さんのセリフは特に多い。父親からプレゼントが届き、しかしそれが父親からだとは分からないという重要なシーンで、セリフも長く、せつない表情も加えなければならない。宮崎さんは何度もセリフに詰まってしまい、現場ももどかしい空気に包まれる。そんな時、あえて何も言わず、じっと見守るのが杉野さんのスタイル。そして、何度目かのカットで良い芝居が出ると、「今の、よかったよ」としっかり宮崎さんに労いの言葉を。杉野さんの“座長”としての在り方を目撃した瞬間だった。

 

 

一方で、役者の“先輩”として子役たちとコミュニケーションを取る姿も。「サンタかな?」というなるのセリフに、謙太郎役の加藤さんが「それはクリスマスだろ!」と言う1コマ。加藤さんの隣に座る杉野さんは、度々セリフの練習に付き合ってあげていた。「ここは『それは違うだろ』ってツッコむ気持ちだから」と、役の立場になってしっかりアドバイス。その後もカットの度に、「そうそう」「いや、もうちょっとこうして…」などと、たった一言のセリフにも真摯にアドバイスをする杉野さん。休憩中は加藤さんと手遊びをしたりと仲良しな様子もみられ、落ち着いた“座長”としてだけでなく、“先輩”としての優しい一面も垣間見れた。

 

また、撮影現場でとても印象的だったのが、豊嶋さんの存在。子役時代から活躍する豊嶋さんは、今作では子供たちの姉貴分なキャラクターを演じているが、現場でも子役たちの“お姉ちゃん”的存在のよう。集中力が切れそうになる子役たちに「しゃんとして!」と注意したり、セリフにつまづく宮崎さんを「難しいセリフだけど、頑張れ!」「すごいよ、今のできてた!」と励ますなど、子役時代の経験からなのか、積極的に子供たちとコミュニケーションをとっていく。子役たちに囲まれ、通常のドラマ現場とはおそらく違った大変さもある「ばらかもん」は、“座長”の杉野さん、“お姉ちゃん”の豊嶋さんのコンビネーションがあるからこそ、良い作品づくりに繋がっているのかもしれない。

 

【9/6(水)後10時放送「ばらかもん」第9話あらすじ】

半田清舟(杉野遥亮)は、一流ホテルを父・清明(遠藤憲一)の作品で彩る準備を手伝うため、東京に行くことになった。それを知り、一緒に行くと騒ぎ出す琴石なる(宮崎莉里沙)。清舟から東京行きを反対されたなるは、誕生日に清舟からもらった「なんでもいうこときくけん」で東京同行を説得する。

東京へ向かう日、清舟となるは、何故か空港で神崎康介(荒木飛羽)に出会う。康介は、川藤鷹生(中尾明慶)からこき使われることに耐えられなくなり、逃げてきたのだと言う。清舟は、そんな康介に仕方ないから家を使わせてやると言って自宅の鍵を手渡す。

到着早々、手伝いに駆り出された清舟は、川藤の事務所に新たに所属することになった書道家・佐久間圭(佐々木一平)を紹介される。個展を開くという佐久間の打ち合わせに参加した清舟は、書道家の作品を支えるプロの仕事を目の当たりにし…。

清舟が疲れ果てて帰宅すると、なるが部屋の隅でどんよりしていた。清舟が遊んでくれるのをずっと待っていたらしい。そんな折、部屋にこもって作品作りに集中していた清明が、清舟を部屋に呼んだ。そこで清明は、東京に戻って来るよう、清舟に告げる。清明の側で仕事を手伝いながら、プロの書道家としての勉強を始めろ、と言うのだ。

あくる日、清舟はなるを連れて動物園に遊びに行く。だが清舟は、清明の言葉が頭から離れず…。

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