モンブラン文化財団がおくる第25回モンブラン国際文化賞授賞式が都内で行われ、今年度の受賞者・坂本龍一が出席。坂本は「このような名誉ある賞をいただいていいのだろうかという気持ちでいっぱいです。歳を取ってくると上の世代の責任として、下を育てなければいけない。また一生懸命自分がいろいろやってきたことなど、経験を伝えるのも大切な役目だと感じています。過去受賞されているオノ・ヨーコさんや小澤征爾さんらと並んでしまうと僕なんかでいいのかという気持ちが強いですが、しっかり受け止めてこれからも精進して参ります」と喜びのコメントを。

　また、坂本と縁の深い村上龍もゲストで登場し、「３５年以上の付き合いですが、坂本は若手を育成することを意識していないかもしれないが、気に入った人には厳しい。それが若い人にとっては自然とトレーニングになっていると思います。坂本の作った音楽はどれも最高傑作、世界のあらゆる音楽の中で一番好きですね。お互いいつか一緒にオペラをやりたいですね」とコメントを寄せた。会場では、坂本が音楽監督を務める東日本大震災を体験した小学生から大学生までの混成オーケストラ「東北ユースオーケストラ」の有志２人と、「Merry Christmas Mr.Lawrence」「美貌の青空」の２曲を披露、会場中を感動に包んだ。