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『怒り』ジャパンプレミアに渡辺、妻夫木、綾野ら登壇!

NEWS 2016.09.19

 

怒り集合IMG_7967 9/17に公開となった映画『怒り』。公開直前の9/14には東京国際フォーラム ホールAでジャパンプレミアが行われ、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡、監督・脚本の李相日が、公開を控えた心中をそれぞれ語った。

 渡辺「いよいよだなと。私自身は4月に『王様と私』という舞台を終えて日本に戻って来た時に試写を観たんですが、その時は相当インパクトの強い映画だなと。また自分が出ていないシーンもいっぱいあったので、驚くこともたくさんありました。そして先日トロント国際映画祭に行って、お客さまと一緒観させていただきました。その時はもう少し冷静に、客観的に観ることができたんですが、本当に李相日は進化しました。僕は前作の『許されざる者』でもご一緒させていただいたんですけど、こんなに優しい男になったのかと(笑)。というか、そういうことを包み隠さず映画に残そうとした、そんなことを思いながら最後は本当に滂沱の涙で。自分が出ている映画で泣いちゃうのはおかしいんですけど、それがトロント国際映画祭の大きな収穫でした。それをお届けできることを心から今、うれしく思います」

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森山「自分が出演させていただいた映画を人にはっきりオススメするは、はばかれることが多いんですが、この作品は『本当に面白いですよ』と言えるというか、こうやって素晴らしい役者の皆さんの中に僕もいるからってこともあるかもしれないんですが。すべての登場人物に痛みや闇があって、僕が観た印象としては、リアルなんですけど、もっと大きな、そのさらにもう一個上のファンタジーを観たような気がしました。人の頭を覗いていることがファンタジーというか……よく分からないこと言っていると思うんですけど(笑)、そんな印象を僕は受けました」

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 松山「皆さんがどういう反応をするか楽しみなんですけれども、本当に素晴らしい作品ですので、できれば1億人に観て頂きたいんです。今日は約5000人の方々が集まっているということで、さっきずっと計算してたんですけど、一人2000人の方に紹介していただければちょうど1億になるんじゃないかなと(笑)。僕も頑張りますので、よろしくお願い致します」

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綾野「こんなに体温があって、こんなに愛おしい涙を流したのは何年ぶりかと思えるほどの作品です。抑えきれない感情がたくさんあって、やはり(演じた)直人がああやって存在できたのは妻夫木さんのおかげだったと、過言ではなく心をからそう思えていますし、妻夫木さんとの生活は非常に愛おしい時間でした。また普段は一人で役作りというのが当たり前で、現場に行って各部署の皆さんと一緒になって役を作っていくっていうのが僕は基本ベースであるんですが、今回はスタートから妻夫木さんと2人でっていうのがものすごく大きく、東京編の僕たち2人の関係性は非常に素晴らしかったなと個人的には思っております。それがきちんと画に「映っている」のではなく、きちんと我々が、ここに立っている皆さん全員が「存在している」というのを僕は体感できた映画でした。2000人、よろしくお願いいたします。僕も頑張ります……2000人かぁ~(笑)」

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広瀬「映画を撮っていたんだなっていうのをやっと実感できて、人間のすごく生々しい部分だったり、言葉だけじゃない部分が見えてきちゃったりとか、ものすごく残酷な部分もありつつ、ものすごくいろんな愛おしい愛情の部分もあって。今までにない感覚で映画を観ました。なかなかない、すごい経験をさせていただきました」

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宮﨑「この作品が早くお客さまに届いて、大きく広がっていくことをもちろん一番に望んでいるんですが、こうやって皆でそろって話をしたりとか、お父ちゃん(渡辺)の言葉を聞いたりすることもなくなってしまうんだなと思うとちょっと寂しい気持ちもあったり。それと私が李監督と役を離れて話したのが、数日前のカナダの映画祭が初めてで。初めてお会いした時から「李監督」だったので、監督がどういう家族構成とか、そういう話をしたのが初めてだったんですが、監督ってこんなに優しい顔で笑ってくれる人なんだ~って(笑)。今は監督が自分に笑いかけてくれるだけで、涙が出そうになる感じがあって、こういう気持ちももうちょっとしたら感じられなくなっちゃうんだなって。ちょっと寂しくもあるような複雑な気持ちですが、楽しみです」

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妻夫木「撮影では東京編からスタートを切ったので、最初につまづいちゃいけないなっていう思いもあったんですけど、さっき剛も言ってくれたように、僕も剛がいたからこそ(演じた)優馬でいることができたし、そういう姿を収めてくれた現場のスタッフの方たちのおかげもあって、何とかいいスタートが切れたなっていうを、思い出のように思い返しますね。ちょうど1年前のことなので。うれしいです。作品に関しては、本当に一言で感想とかを言うのは難しいんですけど、この『怒り』っていう自体の意味もすごく難しいと思うし、僕は観終った後に立てなかったんです。僕はあおいちゃんと隣同士で見てたんですけど。あと原日出子さんもいらっしゃって、3人とも本当に立てなくて。この思いはどうすればいいんだろうと思ったんですが、そこがある意味スタートなのかなと。僕たちが生きてる中で何となくスルーしてしまうこともいっぱいある思うけど、もうちょっと受け止めないといけないこともあるんだろうなって。そういう大事なことを教えてくれる映画だし、とにかく自分にとって一番大切な人と観てもらいたいです。その人が自分にとってどれだけ大切なのか、本当の意味を知ることになると思うので、最後その思いに期待していてください」

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 李監督「こうやってこの7人とこの場に立てる、こんなに素晴らしい俳優たちと映画を作り上げることができたことを本当に誇りに思います。そして、この7人が今まで見せることのなかった、あるいは演技を超えた人間の性というか、様をじっくり皆さんに観て頂きたいと思います。それと、僕も一人の弱い人間だということをキャストの皆に言っておきたいと思います(笑)。この作品のために綾野くんと妻夫木くんが一緒に住んだりとか、あおいちゃんも太ったり、未來くんが無人島に一人で住んだりとかもあったんですけど、実はそれだけじゃなくて、例えば原日出子さんも10kg以上痩せていただいたりとか、全てのキャストのこの映画に対する入れ込みが非常に強くて、それが本当に画になっています。僕やスタッフも含めみんなの本気が、『1人2000人』に伝わるといいなと思っています」

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映画『怒り』は全国東宝系にて公開中。

http://www.ikari-movie.com/

 

 

 

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