ドラマ

【インタビュー】ドラマ「私をもらって」W主演の前田公輝&久保田紗友が語るドラマの魅力

ドラマ 2024.07.25

 世界8カ国語で展開されている韓国の人気webtoon・web小説を原作にドラマ化した「私をもらって~追憶編~」(日テレ 毎週㊎24:30〜24:59 ※編成都合により時間変更あり)。大企業の創業者一族の御曹司・一条稜英役を前田公輝、稜英が事故に遭った同じ日に事故に遭い意識不明から目覚めた森川奈津実役を久保田紗友が演じている。ゴーストになった稜英と、彼に命の借りがある奈津実のはかないラブストーリーが展開する。W主演の2人が、作品の魅力などを語ってくれた。

――ドラマ出演のお話を聞いた時の感想を教えてください。

前田 とてもうれしかったですね。俳優を志した時から、民放ドラマの主演は夢の一つだったので、本当に感謝してます。なおかつ、シーズン2もあるということで、今まで以上に自分の中のエネルギーを注げたらいいなと感じておりました。

久保田 私もすごくうれしくて、感謝の気持ちでいっぱいだったんですけど、それ以上に、最初は自分が奈津実を演じるイメージができなくて、そこに対してのプレッシャーはありました。でも、この作品を乗り越えることによって、自分が得られるものがあるんじゃないかって思って、より一層作品を大切にして、奈津実に向き合えたらいいなと思いました。

――原作が韓国の漫画ですが、読まれた印象は?

前田 すごく綺麗な作品で読みやすくて、僕自身も楽しみながら最初読みました。原作は、ファンタジーやラブコメの要素が強くて、非現実的な世界観なのに共感できる作品だなと。そこが魅力的だったので、具現化できるよう頑張りたいなと。

久保田 韓国ドラマでは、ファンタジーとラブって紐づいてたりするんですけど、私自身もその世界に入れるんだと思うと、素直に楽しみな気持ちになりました。でも、その原作を読んだ時に、奈津実も稜英も抱えるものが大きすぎて、すごくしんどい気持ちにはなりましたね。

前田 そうだよね。生霊として出会うとか、記憶をなくすという要素にコメディが入ってくるってのが韓国ドラマっぽいなと。でも、今回の脚本を読んだ時に、日本のドラマのリアル志向なところと、韓国の知らない世界に没入するのを楽しむエンタメ感が、両方楽しめる作品だと思いました。


――ふだんのご自身と似ているところや、演じる役に共感できる部分はどこでしょうか。

前田 家族を含め親しい人を大事にするところは、僕も同じでありたいなと。奈津実に対しても宝物を扱うように大事にしていて、何かあったらすっ飛んでいくところは、実際にその気持ちはあっても、仕事があってなかなかすっ飛んでいけないですが、その気持ちはリンクしていきたいなと。

 もともと、原作を読んでいる時から、稜英のキャラクターは大好きです。僕自身は、声が低いので威圧的になってしまいがちで。でも、稜英のセリフは、日常的に使われない言葉が多いので、現実に落とし込むためには少し低くしゃべってみようと。それが今も少し残っているので、最近僕が会った人には、高圧的に思われてるかも(笑)。

久保田 私はビールが好きなところ(笑)。私自身は、外に発散せず自分の中で物事を解消していくことが多いんです。けど、奈津実は外に発散して気持ちよくなるっていう性格なので、そこは真逆なんです。だから、感情表現をするのが難しいなと思いながら演じていたんですけど、途中からは自分でも外に出していくっていう感覚がすごく心地よくなって。後半は、自分自身も奈津実に近づいていたなという感覚はあります。

――演じる上で難しいことや楽しかったことはどこですか?

前田 そうですね。物に触れられないところや、奈津実以外の人に見えていないところは、今までのお芝居とすごく違うかなって。見えないからこそ、すごく自由度があって、人との距離感を超えてすごく近寄ってお芝居をする楽しさがありました。

久保田 奈津実は、稜英のことを結構すんなり受け入れてるんですよ。そこを乗り越えちゃったら、普通の人と話しているのと変わらなくて。物理的な苦労はあまりなかったです。ですが、稜英さんを見えない人とお芝居する時に、稜英さんの言ってることを拾いながら、でもそれに反応しちゃうと見えない人からは「何をやってるの?」って思われちゃうので、そこは難しかったです。

――視聴者の方へ、メッセージをお願いします。

前田 シーズン1はラブコメでありファンタジーな部分から始まって、サスペンス要素がどんどん増えていきます。そこを楽しんでいただければ。シーズン2に関しては、稜英と奈津実の立場が違う状態になるとはいえ、シーズン1の関係性や呼吸が垣間見られる瞬間があります。シーズン2もまだまだ謎は残っているので、どんなゴールを迎えるのか、楽しみにしていただければ嬉しいです。

久保田 そうですね、シーズン1を観たら次が気になると思います。奈津実の目線点で見たり、稜英の目線で見たり、いろんな角度から何度も楽しんでいただければと思います。

最新号はこちら

menu