TBS系日曜劇場「半沢直樹」(毎週[日]後９時)も、いよいよ大詰め！　出向していた東京セントラル証券から銀行に戻った半沢直樹（堺直人）は、帝国航空再生のために尽力、政府や銀行内部の敵と立ち向かう。そんなドラマ「半沢直樹」に出演中のアンジャッシュ児嶋一哉さんに緊急インタビュー。国土交通大臣・白井亜希子(江口のりこ)の秘書を務めるも、長年にわたり支えていた大物代議士・箕部啓治(柄本明)の元に戻った議員秘書・笠松茂樹役で存在感をみせる児嶋さん。本作に出演して感じたことや、現場の様子を明かしてくれました。

——ドラマ「半沢直樹」に出演されて、どんな感想をもたれましたか？ 

　やっぱり面白いです。でも、出演する前までは「すごいドラマだな、すごい迫力だな」とか楽しめましたが、自分が出ると思って見ると、純粋に楽しめないですね(苦笑)。「ここに出られるの？」って喜びもありますけど、「ウワッ、ここに出るの」って感じも。後輩の東京０３角田(晃広)も出ているので、「頑張ってるな、緊張しないのかな、ＮＧ出してないかな」とか、そういう目線になっちゃいますね。

——周囲の反応はいかがでしょうか？

　芸人は、ほぼこのドラマ見ているんじゃないかな。「出てるね。大変だね」「全然セリフないじゃん。このあと、絶対効いてくるよね」とか、いろんな意見あります。まぁみんな見ていますよ。(三木役で出演中の)角ちゃんに、僕がＮＧを５回ぐらい出した時にすぐ連絡したんです。「めちゃくちゃＮＧ出しちゃった！　めっちゃ緊張するね」って連絡したら、「いいですねー」って返ってきた。何だ、「いいですねー」って(笑)。角ちゃんに「緊張した？」って聞いたら、「そりゃあ、するに決まってるでしょ！　頑張ってください」みたいなやりとりがありました。

――現場で感じた本作のスゴさは？

　バケもんですよ。とんでもない人たちとお芝居しているんだなって思います。僕は、演技のことはわからないけど、わからない僕でも「すごい」と感じるぐらいから。堺さんも香川(照之)さんもそうだし、江口さんも、とんでもないです。

　現場にいると、何だか「半沢直樹」のドラマを見ているような、不思議な感覚があって。そこに自分がいるんだなって、変な感覚に陥るんですよね。お芝居してるけど、惹きこまれて、その世界に入れている感覚というか。あんまり感じたことないですね。俯瞰したり、グッと寄ったり、また引きで見たり。いやぁ～、すごいですね。セリフの言い方とかトーンとか、キャラクター付けとか、ちょっとずつ調整しながら固めていってると感じた時もありましたし。堺さんにいたっては、「こんなにＮＧ出さない人間がいるのか！」と。あなたがもっと出してくれたら、こっちはもっと楽になるのにって、本当に思う(笑)。あのセリフ量で、こんなに出さない人を見たことないです。とんでもない人ですね。

――撮影の合間はどんな様子ですか？

　堺さんと、香川さんと、柄本さんと、段田(安則)さんが、ちょっと演技の話をされていたんです。それが、俺には次元がすごすぎる話で。「自然な演技なんて無理だよ。そんな無理なお願いされてんだよ、この仕事は」みたいな話を、そうそうたる方々が言うから「深いな」と思って。何となく、聞きながら、理解したようなしてないような自分がいました。

　堺さんとも、現場でざっくばらんに、いろいろ話をするようになりました。すごく他愛もない話も。奥さんにセリフ合わせをやってもらっているんですが、僕が「セリフの練習で、僕以外のところは、かみさんがやってくれるんですよ」って言ったら、めちゃくちゃ驚いていて。「それ、子役じゃないですか」ってツッコまれました(笑)。「あぁ、それって、子役あるあるなんだ」って思って。最初、ピンとこなかったけど、そういうものなんですね(笑)。

—―児嶋さんが演じる笠松の今後の展開は？

　最後は活躍したいですよね。何もないことはない僕の意味深な抜きのカットがあったから、あれで何もなかったら……それはそれで面白いな(笑)。「何もないんかい！」みたいな。だからいいフリはできてるんじゃないですかね。何もないでもいいし、「大活躍したな」「いいヤツだったな」「悪いヤツだったな」でもいいし。その辺もちょっと楽しみにしていただきたいですね。

 　９話(９／20[日]ＯＡ)では、半沢と同じように箕部を追うも金融庁から移動になった黒崎（片岡愛之助）の「伊勢志摩ステート」というヒントを手がかりに、半沢は伊勢志摩へと飛ぶ。そこで半沢を待つもの、目にするものとは……。半沢は隠された秘密を暴き出し、倍返しすることはできるのか…!?　最終回までお見逃しなく！

●放送情報

日曜劇場「半沢直樹」

TBS／MBS系

毎週(日)後９時～９時54分

（※９／20[日]は15分拡大）