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【インタビュー】「肝臓を奪われた妻」伊原六花&桐山漣&戸塚純貴インタビュー!「感情のグラデーションを大事にお芝居を」

ドラマ 2024.04.02

 話題の同名LINE漫画を伊原六花主演でドラマ化。「肝臓を奪われた妻」が、4/2㊋深0時24分より日テレ系で放送に。最愛の夫に騙され、義母の肝臓ドナーとさせられてしまったヒロインを軸に壮絶な復讐劇が展開される。伊原が演じるのは、理不尽に肝臓を奪われてしまう主人公・北山優香。桐山漣が優香を裏切った冷酷な元夫・光星役、戸塚純貴がシングルマザーとして健気に働く優香に思いを寄せる小栗健役で共演している。

 初回放送に向けて、主要キャスト3名によるスペシャル座談会が実現。伊原、桐山、戸塚がドラマの見どころや自身が“奪われたくないもの”について語った。

――それぞれ、お互いの印象をお聞かせください。

伊原 衣装合わせの時に桐山さんのお声が聞こえてきたんですけど、とても信じたくなるような声だったんです。

桐山 まさか、本当に?  

伊原 本当なんです。光星というキャラクターにぴったりな声だなと思って、これからの撮影が楽しみになりました。

桐山 花粉症で声の調子が悪いんですけど(笑)、治します。

伊原 戸塚さんとは、初めましてですよね?

戸塚 初めましてです。よろしくお願いします(笑)。

伊原 とても笑顔がすてきで、小栗さんという役そのもの。復讐劇とは違う温かいシーンが作れそうだなと思いました。

戸塚 ありがとうございます。

桐山 写真撮影の時に伊原さんの黒いドレス姿を見て、すごくすてきだなと思って。劇中では伊原さんが演じる優香が騙すシーンもあったりするので、どういうシーンになるのか楽しみですね。戸塚くんとは10年ぐらい前に共演しているんですけど、その時はあまり話す機会がなかったんです。さっき待ち時間の時に久しぶりに話して、戸塚くんは「とつか」じゃなくて「とづか」だということを知って。

戸塚 実は「つ」に濁点が付くんです。

桐山 それの確認をしていました(笑)。今回は現場でもいろいろ話したいですね。

戸塚 伊原さんも桐山さんもフレンドリーな方なので、いい意味で緊張しないんです。お2人と会った時に、このドラマは絶対に成功すると思いました。

伊原 うれしい! その言葉はとても心強いです。

戸塚 復讐がテーマの作品ですけど、僕が出るシーンはちょっと違う世界観だと思うので明るく盛り上げていきたいです。

――ご自身が演じる役に対して、どんなアプローチをしようと考えていますか?

伊原 優香は自分のことを騙した光星たちに復讐していくんですけど、その思いが強くなり過ぎた時に何が彼女を今の穏やかな日常に引き戻してくれるのか。お花屋さんで楽しく仕事をしている時間なのか、小栗さんとお話しすることなのか。優香には一人息子がいますから子供の存在も大きい。気持ちがどっちに傾いているのかそのバランスをしっかりとグラデーションを付けながらお芝居できたら面白い作品になるような気がしています。

桐山 僕は1つのセリフに対して本番ギリギリまで、あっちかなこっちかな声のトーンはこんな感じかなって考えていることが多いんです。今回の光星という役は優香に対して優しく接する場面もあるし、冷たい態度を取って苦しめることもある。家族といる時の光星も描かれたりするのでいろいろなシチュエーションの中で1人の人間として何を考えながら生きているのか。どこかで光星の心情に寄り添った回が出てくると聞いているので、そこから逆算しながら段階的に変化していく様をしっかり演じていきたいです。作品の中では完全にヒールな役どころですし、会社に1人でいるシーンもあったりして。正直なところ、僕もみんなとワイワイ楽しみながらやりたいなという思いが(笑)。でも、絶対的な悪役感だけは大事にしたいです。

戸塚 僕が演じる小栗は優香さんが働いているお花屋さんのシーンに出てくることが多いんですけど、復讐劇とは全く別物のドラマのような雰囲気。優香さんには明るい部分や暗い部分があって、複雑な思いをたくさん抱えているんです。でも、小栗は優香さんのことが好きだと思うので僕も優香さんにたくさん恋をしたい。桐山さんには申し訳ないですけど、めちゃめちゃ楽しみたいし、はしゃぎたいです(笑)。

桐山 僕の分まで楽しんでね(笑)。

――ドラマのタイトルにちなんで“これだけは奪われたくない”というものはありますか?

伊原 私は音楽です。ジャズやクラシックをいい音で聴きたくてスピーカーにこだわったり、レコードプレーヤーを買ったり。最近、レコード集めにハマっているんです。

桐山 僕もレコードプレーヤーを持っています。ジャケットからレコードを出す時の感じがいいですよね。

伊原 分かります。A面が終わってB面にひっくり返すあの時間はとても豊かだなって。音楽がない生活は考えられません。

戸塚 僕も音楽が好きだからその気持ちは分かるなぁ。

桐山 僕はコーヒーを奪われたくない。撮影現場でも飲むし、帰りの車の中でも飲む。毎日、水みたいに飲んでいます(笑)。前は深煎り派だったんだけど、今は浅煎り。

伊原 大人や!

桐山 浅煎りを飲むと大人なんだ(笑)。

伊原 あの酸味がちょっと……。もう少し大人になったら飲めるのかな。

戸塚 僕も毎朝自分で淹れて飲んでいるけど、そんなにこだわりはない(笑)。好きなコーヒー屋さんの豆を挽いてもらっています。

――戸塚さんが“奪われたくないもの”は何ですか?

戸塚 僕はお酒です。最初にビールを飲んで、その後は焼酎。最近、山椒焼酎にハマっています。

桐山 毎日飲んでいるの?

戸塚 毎日です。飲むと仕事が終わったっていう感覚になるんです。夜ご飯の時に飲むことが多いので、肉だったらワインとか、メニューに合ったお酒を飲むようにしています。でも、やっぱり焼酎になっちゃうんですよね。桐山さんはお酒飲まないんですか?

桐山 飲むけど、奪われても困らない。僕にはコーヒーがあるから(笑)。

戸塚 でも、さすがに寝る前は(コーヒーを)飲まないですよね?

桐山 飲むよ。

伊原 私も飲みます。体が温まって、逆に眠くなりますよ。

戸塚 そんなことあるんですか(笑)。おいしいコーヒーがあったら教えてください。

伊原 いいコーヒー豆をプレゼントします。

戸塚 ありがとうございます。僕からは、お2人に山椒焼酎をプレゼントします。

伊原&桐山 ありがとうございます(笑)。

【番組概要】
4/2(火)スタート
肝臓を奪われた妻
日テレ系・毎週(火)深0時24分~0時54分

原作:絵/Mana、ストーリー/JYUN
脚本:山絵梨香
演出:中前勇児、二宮崇
出演:伊原六花、戸塚純貴、加藤千尋、桐山漣 他

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