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堂本光一 「稽古にもう1ヵ月ほしい!」と語るも、「素晴らしい作品が生まれようとしている」と自信!ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」会見レポート

舞台 2023.10.09

 ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」の公開ゲネプロが行われ、ウィリー・ウォンカを演じる堂本光一ら、キャスト11名が開幕記念会見に登壇した。

約2ヵ月の稽古を経て、いよいよ初日を迎える意気込みを聞かれた堂本は、「稽古にあと1ヵ月ほしいです(笑)」と、早速弱気な発言を。これにグループ夫人役の森公美子が盛大に笑いながら「確かに!」と同意。続けて、堂本は「2ヵ月やってきたんですけどあっという間でした。思えば、記者会見の時に『おもちゃ箱をひっくり返して、ぐちゃぐちゃにして、ぶっ壊す感じになるんじゃないか』と言いましたが、言った通りになっております」と笑顔を見せた。

また、世界で上演されているミュージカル版『チャーリーとチョコレート工場』に触れ、「一番いい出来なんじゃないでしょうか」と、自信を見せる場面も。座長のうれしい発言に登壇していたキャストは「イエーイ!」と盛大に拍手して盛り上がる。しかし、インタビュアーから「では、稽古はバッチリなんですね?」と聞かれると、堂本は「いや、稽古はもうちょっとやりたいです(笑)」と本音を明かし、会場を笑わせた。

その後、バケット夫人役の観月ありさが「舞台装置もすごいですし、歌もとてもいいですし、衣装もとても可愛い。メルヘンな世界観なので、ぜひ楽しんで」とアピール。森は、「衣装の柄がベーコンなんです。(頭には)プレッツェル、(耳には)タコさんウインナー、見どころが満載。プログラムを買っていただくと、よ~く分かりますので、お買い求めください(笑)」と宣伝して和ませた。さらに、ボーレガード役の芋洗坂係長は「満を持してこの体系を作ってまいりました」と、大きなおなかを自慢。これに驚いた様子で「芋さん、リアルなの?」と食いつき、おなかをさする堂本。その和気あいあいとしたやり取りと、「自腹です!」と語る芋洗坂に爆笑が起こった。

6月に行われた会見時、「オーラがすごい」「髪サラサラ」「まぁかっこいい」と、それぞれ堂本の印象を語っていたチャーリー・バケット役の子役の小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生。その後の印象の変化について聞かれると、小野は「今もまだはっきり見ることができません」と伏し目がちにボソリ。このリアクションに堂本は「本当?なんで?」と驚くが、小野が「緊張してる」とこぼすと、「緊張するの?いやぁ、スターですからね!」とドヤ顔を見せて爆笑を誘った。チョウは、「僕はもう大丈夫です。お芝居とかアドバイスをしてくださってありがたいです」と感謝。しかし続く「衣装を着ていると、オーラが増えるから…」という言葉には、堂本も「普段(稽古では)、ジャージしか見てないからね」と苦笑。チョウは「あれ(ジャージ)なら大丈夫(緊張しない)」と明かした。そして、会見時に「まぁかっこいい」と話した涌澤は、「怒られると嘆いていたんですけど、怒られなかったから、意外と優しかった」とコメント。これに堂本が「意外と!?」とツッコむと、「ヤバい、今度こそ怒られる…」と焦るチョウ。そんなやり取りを見せながら、堂本は「僕は彼らとタメだと思っています。彼らのほうが大人なんじゃないでしょうか」と、子役たちとの距離の近さをうかがわせた。

最後に改めて意気込みを求められた堂本は、「2ヵ月稽古を積んできて、素晴らしい作品が今ここに生まれようとしています」と、自信をにじませ、「これから公演を重ね、お客さまと一緒に『チャーリーとチョコレート工場』の旅をして、素晴らしい時間を共有していけたら」とメッセージを。「みんなと一緒に作ってきたこの作品を、皆さんにお届けできることをうれしく思っています。ぜひ楽しみにしていただきたいです」と、語った。

ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」は、10/31(火)まで、帝国劇場で上演される。

取材・文/平野智枝子

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