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2024年放送のNHK大河ドラマの発表会見が行われ、主演の吉高由里子と脚本の大石静が登壇した。作品タイトルは「光る君へ」。平安時代を舞台に、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた紫式部の人生を描いていく。
吉高は「2014年の朝ドラ(「花子とアン」)以来、10年ぶりに大きな長い作品に携わることができてうれしい。たくさんの方に共感してもらえる主人公を演じられればいいなと思います。1年半という長い期間、どんな日々が待っているのか、どんな風景を見られるのか。願ってもみなかったお仕事ですから、これから楽しみとハラハラしていく日々が待ち遠しい」とコメント。
大河で主演を張ることへの思いについては「恐れ多い。自分が関わることはないところだと思ってたので、ここに座っている今も何を話していいのか分からない」と緊張を語りながらも、「大石先生の想像の翼と未知の世界を日々想像しながら、鮮やかな大河ドラマにしていけたら」と意気込んだ。
2006年の大河「功名が辻」以来の脚本担当となる大石は、「最初は『平安時代って誰が見るのかしら?』と不安もありましたが、紫式部は生没年も不明ですし、これはオリジナルとして色々構築できるなと思って。人生最後の賭けだと思ってイチかバチかでお引き受けしました。紫式部が若き日に出会う藤原道長への愛と執着と憎しみと、最期までツインソウルのように絡み合う2人の感情を描いていきたい」と語った。
吉高と大石は2020年放送のドラマ「知らなくていいコト」(TBS系)でタッグを組んだ仲であり、大石は吉高の魅力を「控えめな感じと奔放な感じ、頼りない感じとすごく意志ある感じが一人の中に同居している。コロコロいろんな顔になるところが面白い。この企画を聞いて、パッと吉高さんが浮かびました」と話した。脚本はまだ一行もない段階だというが、吉高はこの指名に即答で出演の返事をしたという。
吉高がオファーを受けたのは3月の末。「今日まで本当に誰にも言えなかった。秘密を抱えるってこんなにゾビゾビするんだなって(笑)、はがゆかった」と話し、「家族にも言ってないので、今頃母から電話がきてると思います(笑)」と笑っていた。
●タイトル「光る君へ」に込めた思い
源氏物語の主人公「光源氏」は、原文では「光る君」と書かれています。光り輝くような容姿の美しさ、頭脳明晰せきであることはもちろん愛嬌にもあふれ、和歌にも音曲にも長けた、非の打ちどころのない男性。それが光る君です。紫式部が誰をモデルとして光源氏像を打ち立てたかについては、諸説ありますが、その有力なひとりが藤原道長です。
タイトルの「光る君へ」は、我が手で生み出した、かけがえのない【源氏物語】、そしてこのドラマ全編を通じて、ときに惹かれ、ときに離れ、陰に陽に強く影響し合うソウルメイト【藤原道長】への、紫式部の深くつきることのない想いを表します。
藤原道長役のキャストは未発表。
大河ドラマ「光る君へ」は、2024年放送