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増田貴久主演ミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」が初日を迎えるにあたり、フォトコール&取材会が行われ、主演の増田に加えて共演の唯月ふうか、松下優也、雛形あきこ、黒須洋嗣、林愛夏、ブラザートム、春野寿美礼、石川禅、演出・監督を務めるクリス・ベイリーが登壇した。
【ステージショット】
■1年越しの直接指導に「刺激的な稽古」と喜び
1961 年にブロードウェイで初演された傑作ミュージカルを、2020年9月に増田主演で上演。その再演となる本作の初日を前に、増田は「すごくいいカンパニー、スタッフさんと一緒に、毎日いい雰囲気で稽古をさせてもらった」と語る。さらに、昨年はコロナ禍により来日できなかったクリス・ベイリーが今回は来日。「今回は直接指導、演出をしてくれた。毎日刺激的な稽古で、1ヵ月長かったようで、すぐ初日まできたことをうれしく思っています」と喜びを。増田とともに続投となる松下も「クリスと(振付補助を務める)べスが、まだまだ気付けていなかったことに気付かせてくれた」と。
■細かいダンス指導を経てさらに成長! ポイントは足の振り付け
ダンスの稽古を振り返り増田は「フラフラになってました(笑)。厳しいわけじゃないけど、優しく『もう一回やってみよっか!』って言われて」と、本場ブロードウェイのスタッフ陣による抜かりない指導にへとへとだったそう。ダンスシーンが比較的少ない松下でさえ「稽古を一緒に見ていて、一緒に疲れてました(笑)。自分もやった気になって、『もう一回』と言われる度に『あぁ…』って」と語るほどだ。そんな松下に増田は「もう1回やってる最中に、優也だけ帰ってるの見たよ(笑)。僕らは汗だくでやってたのに!」とプチクレームを。
さらに増田は、振付補助のベス・クランドールにも細かく指導を受けたと語る。特に、足を上げる振付には厳しかったといい、「日に日に足がペンギンみたいになっちゃったみたいで。『まっすー、(足の)ポイントね』というのを15回以上言われました(笑)」と明かした。
■本場ブロードウェイのスタッフも認める座長・増田の真面目さ
本作は、2011年にはブロードウェイでダニエル・ラドクリフ主演で公演された。それを踏まえて増田の座長ぶりについてクリスへ質問があがると、増田は「比べた感じにならない!? 世界と…」とドギマギ。そんな心配をよそに、クリスは「増田さんは本当に本当に素敵な方。一生けん命、真面目に稽古を積んでいますし、座長としてもユーモアがある。ダニエルさんとまったく同じです」と回答。すると、安心した増田は「ダニエルさんと、まったく同じです!」と念押しのひと言を。
また、クリスは一生けん命すぎる増田を心配し、無理やりオフ日をつくったこともあるそう。それについて増田は「前日に稽古をバラしてくれて、唯一休めた日があった。クリスには『絶対にデートには行くな』って言われました(笑)」と。クリスの言葉通り、ずっと家にいつつ、「美容院に行ってフィンチになってきました」と明かした。
■昨年好評だったお弁当を“マッスーイーツ”?
昨年は、増田によるハンバーグ弁当の差し入れが好評だったそう。特に松下がお気に召したそうで、「あれから1年経ちますけど、まだあのお弁当を超えるものはない」と語る。そんな松下に取材陣が「今回も要求を?」と尋ねると、松下は「要求っていうかまぁ…ねぇ?」と増田をチラリ。ブラザートムも「あれ、おいしかったね。うちにも届けてほしいよ」と乗っかると、増田は思わず「マッスーイーツ?」とキョトン顔。松下が「お弁当によって、ソワレ(夜公演)のモチベーションが変わりますから。僕が調子悪かったら、お弁当がなかったんだなって思っていただけたら」と追い込むと、観念した増田は「かしこまりましたー!」と笑顔で返した。
最後に増田は「1961年に初演されたミュージカルですけど、クリスに時代背景やアメリカのことをたくさん聞きながら、セリフの意味、曲のこともたくさん考えて、その時代のことを表現できるように稽古してきた。けど、ただ単純に見て楽しい作品ってなかなかない。本当にすばらしい作品、すばらしい時間を過ごしてもらえるように、1日1日しっかりやっていきたい。楽しみに劇場にお越しください!」とメッセージを。……と思いきや、あまりしゃべっていなかった唯月に急に話をふり、「えっしゃべってなくない?」とムチャ振り。唯月は「えっ、なんでここで振るの!?」と突然のことに焦りつつ、「いや、あの…見に来てください!」と締めくくり、笑顔のなか取材陣を後にした。
ミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」は12月7日(火)まで東京・東急シアターオーブ、12月14日(火)~16日(木)まで大阪・オリックス劇場にて公演予定。