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豪華キャストの集結に、二宮和也「一生見れないのかなってくらい贅沢」中島健人は「俳優界のアベンジャーズ!」とコメント。映画『ラーゲリより愛を込めて』完成披露舞台挨拶【会見リポート】

映画 2022.11.08

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 12月9日公開の映画『ラーゲリより愛を込めて』完成披露舞台挨拶に、二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人(Sexy Zone)、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督が登壇した。

 豪華キャストが集った会見に、主人公の山本幡男演じた二宮は「一生見れないのかなっていうぐらい本当に贅沢。1枚絵にこの人たちが全員収まっているなんて、もう見られないんじゃないかなっていうくらい、本当に貴重だなと僕は思いました」とコメント。山本幡男の役作りについては、「監督と話をして、すごい人ではあるけれども、神がかった感じで表現しちゃうと、それはまた違うんじゃないかというのもあって。『一人の人間として息づいてるような形にしたいです』と監督とお話をさせてもらいました」と話すと、瀬々監督は「二宮くんから『聖人君子みたいな、いわゆるヒーローとして演じるのではなく、もっと普通の人としてやりたい』とおっしゃって。その人物像を映画の中で貫き通してくれたな感じがすごくしています。笑顔がとってもチャーミングです!」と絶賛した。

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 中島は「一生に一度の機会だと思って撮影に臨みました。”俳優界のアベンジャーズ”というか、横一列で皆さんと並んで歩く時『自分がいていいのか』って思ってしまうぐらい、本当にスター揃い。自分もアベンジャーズの中でスパイダーマン的ポジション頑張っていました!」とコメント。すると続く桐谷が「アイアンマンとしては~」と話し出し、二宮が「いやいや!」即ツッコミ。「そんなに詳しく知ってるわけではないので(笑)」と話す桐谷に、中島は「キャプテン・アメリカっぽいですよ!」とフォローすると「じゃあ、キャプテン・アメリカとしては」と桐谷がボケて、会場は笑いに包まれた。さらに続く安田は「アベンジャーズを作った何らかの博士としては…」とボケて、キャスト陣も大笑いし、仲の良さをうかがわせた。

 男性陣の撮影について、幡男の妻・もじみを演じた北川は「すごすぎて、何も言えなかったです。ラーゲリの撮影の見学に行きたいと言ったら『来ない方がいい』って二宮さんに言われたんです。それぐらいみんなすごい死ぬ気でやってるということがスクリーンから伝わってくるくらい、男性陣の結束といい、幡男さんをきっかけにみんなが希望を持つところといい、何もかもがすごかったです」と熱くコメント。

 一方、もじみの役作りについては「監督から『サザエさんみたいな感じで』と言われました(笑)」と北川。チャーミングな母親を演じて「毎回、『サザエさんだったらどういうふうに驚くだろう』と思って…」と撮影の裏話を明かすと、二宮はすかさず「それはもうサザエさんだから!」とツッコミが。そして北川は「状況は結構シリアスですが、途中途中で皆さんがほっこりと温かい気持ちになれるシーンにするには、監督のおっしゃる通りサザエさんなんだろうなと思って。どこか明るさを持ってやりたいなと思って演じました」と振り返った。

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 「実際に労働してる場面も、雪が降るなど厳しい環境が続く。そういう場所を提供して、『後は自由にやってください』というか、ドキュメンタリーのようにキャスト陣の化学反応を撮ることを肝に銘じてやっていた」と話す瀬々監督。大雪の日の撮影で「桐谷さんと中島くんが雪かきをしてくださいました!ありがとうございます!」と監督が紹介すると、会場からは大きな拍手が。そこでバツの悪そうな空気を出す二宮を、中島「あれ?ニノくん?」桐谷「結構遠巻きで見てたっていう話を聞きましたが…」と追い詰めると、二宮は「俺はやりたかったけど、近づくなって言われてたの!」と言い訳をしながら、何をやっていたかを問われると「(横になるような体制をつくり)こうやって見てました」と話し、キャスト陣からは笑顔があふれた。

 続いて、山本幡男が「皆に希望を与えた人物」ということで、”希望を与えてくれた人”という質問に。安田は「20代前半くらいで家賃が払えない状況の時、『金貸してくんねか』って2人に当たってみたんです。1人は「そういうことをすると、君と今後今までと同じ関係を続けられるかどうか僕には分からないから、お金を貸すことはできない」って言ってくれた。もう1人はわざわざ家まで来てくれて、郵便受けにお金を入れて『(返済は)いつでもでもいいよ』って言ってくれた。この2人はすごく大事だし、いまだに舞台を全部観に来てくれます」と心温まるエピソードを披露。「返したのか気になる!」と話す二宮に、安田は「いや、返しておりませぇんっ!だって、いつでもいいって言われたんだもん!」と変顔でコメントし、キャスト陣は大爆笑。

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 続く桐谷が「命かけてあなたを大成させるって言ってくれた社長」、中島が「母の『自分の仕事に誇りを持ちなさい。昨日までの自分を否定すると今日の自分を頑張れない』という言葉」、松坂が「肺炎になった時、マネージャーが『大丈夫』と声を掛けてくれたこと」と立て続けに素敵なエピソードを明かすと、二宮は「そっちの方向か。ちょっと方向転換します!」と焦りの表情。

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 続けて北川は「私は”DGDG”」とコメント。「自分の作品を観て「これで大丈夫だったのかな」と心配になることがあって、夫(DAIGO)に観てもらうんです。すると「DAIGO、大号泣」って。それを言ってもらえるだけで、これで良かったんだなって思えます」と話すと、会場から大きな拍手が沸き起こった。

 最後になった二宮は「僕は、事務所の偉い人に『来年から忙しくなるぞ』っていう言葉を8年ぐらい言われました。初年度は「ありがとうございます!」ってなったけど、3、4年が経つにつれて『こいつ何言ってんだ』ってなって(笑)」と冗談を交えながら「8年目でようやく忙しくなれて、ゲン担ぎではないですけど、根拠はなくても頑張ろうという気持ちにはなりましたね」と笑顔で振り返り。「聞いてもないのに毎年言ってきて。でも、そういう意味のない言葉で救われることもあるじゃないですか。だから、本当にやめないで、続けてこられて良かったなと思いましたよ」と語った。「日本で一番忙しくなったじゃないですか」と司会からのコメントには「日本で一番忙しくなりました」と決めポーズ。拍手が沸き起こると「値するもんじゃないです」と照れ笑いを浮かべた。

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 最後は二宮が作品について、「我々はやりたいこと、言いたいこと、見てもらいたいことは全部映画に置いてきました。なので、何かをお伝えするというよりも、見ていただいて、感じていただいたものが全てだと思います。なかなか見ることができない作風にもなっておりますので、つらく苦しい、重たいシーンも続きますが、じっくり向き合っていただければ」と締めくくった。

映画『ラーゲリより愛を込めて』は12月9日に全国公開。

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