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Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔主演のミュージカル「ドン・ジュアン」の公開ゲネプロ及び取材会が行われ、藤ヶ谷をはじめ、共演の真彩希帆、鶴見辰吾、潤色・演出の生田大和(宝塚歌劇団)が登場した。
本作は、ヨーロッパを中心に広く知られる「ドン・ジュアン伝説」を、フェリックス・グレイの作曲による情熱溢れる名曲でミュージカル化した作品。2004 年にカナダで初演され、その後パリや韓国でも上演。フレンチミュージカルとして大好評を博し、2016年に宝塚歌劇で日本初上演され、2019年に藤ヶ谷太輔主演で上演。自身初のミュージカルという大きな挑戦は、大好評の喝采のうち幕を下ろした。この度、藤ヶ谷が再び主演を務める待望の再演となる。
【ステージショット】
■見どころは藤ヶ谷の色気たっぷりな肉体美……だけじゃない!
すでに大阪公演を終えている本作。東京公演スタートに向けて藤ヶ谷は、「再演という形でやらせていただきますけれども、前回よりすべてにおいてパワーアップしていなきゃいけないというプレッシャーがあるなか、このカンパニー、スタッフとなら乗り越えていける自信があります」と堂々と語る。
そんな藤ヶ谷の印象について、再演からの出演となる真彩は「藤ヶ谷さんは、パフォーマーとしてもとてもスター。人を引き付ける魅力というものがドン・ジュアンに通じる」と。
前作から続投の鶴見も、「この役は、芝居と歌が上手いだけじゃだめなんだよ。できる人は、今考えてみても藤ヶ谷くんしかいないんじゃないかな」と絶賛。鶴見曰く、「人間の深みがドン・ジュアンに出てきた、それが今回の1番の見どころじゃないかな」という。さらに見どころの一つと言えるのが、藤ヶ谷の色気たっぷりな肉体美。藤ヶ谷は今作に向けて鍛えたそうで、「2年前より少し体が大きくなりました。はだける衣装も多いので、男性としての色気を出していかないと」と語りつつ、その言葉にキャスト&取材陣が盛り上がると、「このままだと見どころが胸筋になっちゃう……(笑)」と、困り顔を見せる場面も。
■チームウェア110着を自ら制作! カンパニーへの思いは深まるばかり
コロナ禍での稽古について藤ヶ谷は、「気楽にコミュニケーションがとれない。初演の頃は、稽古終わりで食事をしたりして、そこで生まれるものがあったけど」という。しかしそんな中でもチームワークのための工夫は欠かしていないようで、「カンパニーの何人かと、初めてZoomをやったんですよ」と明かす。士気を上げる工夫はこれだけではなく、藤ヶ谷は何と、チームウェア110着を作って配ったそう。「ドン・ジュアンはバラがすごく印象的なので。デザインを考えて」と、こだわりも明かす。さらには、前作のキャスト分も作ったとのことだが、その理由について藤ヶ谷は「作らないと、前回のマリア(ドン・ジュアンの恋人)と今回のマリアがバチバチしちゃうので(笑)」とジョークを。鶴見が「モテる男のつらいところだね!」と茶化すと、「あはは!今カノと元カノみたいな(笑)」と笑い、会場を和ませた。そんな藤ヶ谷からは、「僕にとって、こういうカンパニーっていうのは初めてで」と感慨深く語る通り、チーム全体への深い思い入れが伝わってくる。ともに挑んだ今作について、「みんなが命を削っているエネルギーをより感じてもらいたい。僕にとっても、胸を張って代表作に出会えたなと思う」と自信を浮かべた。
ちなみに、Kis-My-Ft2のメンバーの反応を聞かれると、「メンバーもみんなドン・ジュアンが好きなので、もちろん来てくれると思います」と。再演が決まった際には、特に、宮田俊哉&千賀健永が「やったー!」と喜んでくれたそう。また、「男性って、メンバーくらいしか感想を聞けない」と、貴重な男性意見にも期待。「楽しみにしてくれるんなら、頑張らないとと思います」と意気込んだ。
最後に、「再演という形で、初演の時よりすべてにおいて“深さを出そう”というのがテーマ。命を削って、その日にできることをその日に出し切ってやっている。エネルギーを感じれる演劇だと思います。誰一人欠けることなく大千秋楽まで駆け抜けたい」と語り、取材会を締めくくった。
ミュージカル「ドン・ジュアン」はTBS赤坂ACTシアターにて、11/6(土)まで上演される。