映画『シャイロックの子供たち』の初日舞台挨拶が開催され、阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、佐々木蔵之介、本木克英監督が登壇した。

　この日、朝からテレビなどで宣伝をしていた阿部。「フラッシュがまぶしくて(笑)。緑の丸がいっぱいあるんですよ」と目を細めると、玉森が「大丈夫ですか？」と優しく声掛け。

　撮影を振り返り、上戸は「撮影中はコロナ禍で、あまり会話もしづらい空気だった。今回、映画のキャンペーンや番宣でお会いして話せる時間が楽しくて！」と笑顔で話すと、玉森は「阿部さんも上戸さんも皆さんいい方で。すごく好きになりました」とハニカミ。阿部が「俺も好きだよ」と玉森と見つめ合い笑顔に。好きなところを問われ、玉森は「気さくで面白い。あと、適度なテキトー加減がすごく好きです！」と回答。上戸も「３人とも適当だから、３人で過ごす時間が楽でしたよね」と同調。すると阿部は「彼も相当適当ですよ！」と反論。「話を聞いていたり、聞いてなかったりするでしょ？」と言うと、玉森はすかさず「それは阿部さんでしょ！」と返し、小気味いい掛け合いで会場を笑わせた。

　

　続いて「今だから言える大暴露」をテーマにトーク。阿部は「最近は３人（阿部、上戸、玉森）で番宣をやらせてもらって、『食事に行こうね』って、だいたい口約束で終わるんですが……」と切り出しつつ、「俺、玉ちゃんとライン交換したんです」と暴露。すると上戸が「ちょっとぉ！！！(笑)」とツッコミ。「いつ阿部さんが(自分の連絡先を)聞いてくるかなと、さっき携帯を充電して、満タンになってるんですよ！今日聞いてくださるんですよね？」と詰め寄ると、阿部はタジタジになりながら「また後で…(笑)」返答。玉森とのやり取りは「１個ずつ、スタンプを送りました(笑)」と告白。阿部が「もう１つ暴露すると、上戸さんは今日柳葉さんが青森から来たと思っていたよね？」と発言。「もう言わないで～！(笑)」と上戸が返すと、柳葉から「秋田だよ！いいよ、気にしてないよ」とツッコミが。

　そんな柳葉は「さっき宣伝で阿部ちゃんが『柄本さんと橋爪(功)さんのお芝居は勉強になりました』と(言っていた)。俺はどうだ？」と鋭いツッコミが。阿部はさらにタジタジで「ずっと勉強していますよ！(笑)生放送で巻が出ていて『やな…』くらいまでは言ったんですけど」と言い訳し、会場を笑わせた。

　続く上戸は「撮影後半に阿部さんが他の(役の)オーラで現場に入った日があって。『もしかして次の作品の台本読みました？誰か殺して来た目をしていますよ』って聞いたら『殺人犯の役の台本を読んできた。よく分かったね！』って言ったんですけど、どう見ても別人なんですよ！違うスイッチが入ってました」と暴露。阿部が「そういうつもりまったくなかったから、びっくりした！上戸さんすごいな～って思いました」と話していると、隣の玉森が「僕その横にいたけど、全然気付きませんでした」とあっさり告白。玉森が「でも、阿部さんは、本当に何も気付かないです」と話し、「適当つながりで、もう１個いいですか？阿部さんが、現場にカレーを差し入れしてくれた日があったんです。阿部さんと上戸さんと３人でご飯食べたんですけど、後日、その日の話を上戸さんがいないと思い込んで阿部さんが話していたんですよ。覚えています？」と詰め寄ると、阿部は「逆！逆！」、上戸は「それ、私が阿部さんをいないと思って話してたやつですよ。玉ちゃん、また適当なこと言ってる！(笑)」と返され、玉森が暴露失敗に。「記憶って、改ざんされるんですね(笑)」と困り顔の玉森に、「なんだよ～！」と言いながら阿部は「玉ちゃんってかわいいよね」と笑顔で話した。

　柳葉は暴露について「ここで話せるようなことはないよ！１週間前にギックリ腰をしたくらいかな」」と言いつつ、撮影では「哲太と一緒のシーンは、全部哲太にお任せです！彼のカラーですから」と発言。そんな杉本は「柳葉さんと映画でご一緒するのが30年ぶりくらい」と切り出すと「その時の話はするなよ！(笑)」と笑顔で強く口止めした。

　
　佐藤は「(暴露は)思い浮かばないですよね、でもとにかく撮影は楽しかったです！」と振り返り。阿部とドラマ「木更津キャッツアイ」と同じく木更津で撮影するシーンがあったことを挙げ、「10年以上経ってまたサダヲさんとご一緒できて、個人的にうれしかったです。いい思い出しかないです」としみじみと語った。

　続く柄本は「この映画見ていません(笑)」と、まさかの発言。「なぜ見ないんですか？」と監督に問われ「いつも見ない…すみません(笑)」と笑いながら「試写は見ないんです。だいたいお客さんと見ます」と明かした。

　佐々木は「ATMの裏に入れたのは、面白かったです」と暴露。監督は「撮影用の脚本が上がったのが、撮影の１週間前だった。準備するスタッフもどうしようって思っていたんですが、阿部さん大丈夫でした？」と問うと、阿部は「僕、決定稿しか読んでいないので、書き直し段階で読んでいなかったので大丈夫でした」と回答。さらに「阿部さんは主役だと思っていなかった」と監督が暴露すると、阿部は「そういう気持ちで台本を待っていたので、そうしたら(台本の中に)いっぱいいたからビックリした(笑)」と告白。上戸も「最初は原作寄りだったので、私も３，４シーンしか出ていなかった。最終稿は３人のシーンが増えていたので、池井戸さん発のオリジナル作品ということで」と話すと、阿部は「僕はうれしかったですよ」と話した。

　最後は阿部が「メガバンクで起きた現金紛失事件、というと固い感じイメージがするかもしれませんが、ものすごく不思議なキャラクターがたくさん出てきますが、どこかに重なる部分があると思うんです。それが面白い人間ドラマだと思うので、たくさんの人に観ていただきたいです」とアピールした。

　映画『シャイロックの子供たち』は全国公開中。