NEWS

バレエ「グランディーバ」日本公演主演!注目若手俳優・上遠野太洸インタビュー

NEWS 2015.11.08

ニューヨークを拠点に活動する、男性だけの女装コメディバレエ団「グランディーバ」の日本公演が決定。昨年に続き、彼らの公演にゲスト出演し、主演を務めることになった上遠野太洸。来年4/20(水)にDVD&Blu-rayで発売されるVシネマ「仮面ライダーチェイサー」の主演を務めるなど、活躍の幅を広げる期待の若手俳優のインタビューをお届けします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

――2014年「グランディーバ」の日本公演にて舞台初主演を務められましたね。再出演のお話をいただいた時はどういうお気持ちでしたか?

 正直、「またやるの!?」という気持ちでした(苦笑)。1回目の話をいただいた時に、最初は、バレエ経験もなかったので自分の中で否定的な思いばかりだったんです。でも、公演が終わった時には、心から楽しかったと思えて。なので、今回も反射的に「またやるの!?」という言葉がでましたが、今は期待感の方が強いです。僕以外、全員が外国の方だし、僕はバレエ未経験だけど主演というかなり特異な場。あの特殊な空気をまた感じられると思うと楽しみですね。また、前回一緒にやったメンバーと再び一緒にやれるのもうれしいですし、前より成長した自分を見せられるよう頑張りたいです。

 

――前回出演した際は、同舞台のためにニューヨークに渡り特訓を受けたとうかがいました。

あの時は、ほぼ鬱になりましたね。まずは肉体的な限界がやってきたんです。ほぼ半日以上の練習が毎日続き、慣れない海外生活も加わって高熱をだしちゃって。助けてもらえる人はいないので、全部自分でなんとかしないといけない。正直、逃げ出したいって何度も思いました。でも極限に追い込まれていくなかで、徐々に自分の心の中のシフトを変えていくことができ、あるタイミングで「やるしかない」と吹っ切れたんです。そうなると、団員たちともコミュニケーションがとれるようになってきて。向こうからも声をかけてくれて、練習の後にカラオケに行ったり、寿司を食べに行ったり。英語はほとんど話せなかったのですが、意思疎通ができるようになってからは連帯感みたいなものが生まれて、言葉の壁ってないんだなと思いました。この経験でメンタルが鍛えられ、大抵の事はできると思えるようになりましたね。今では急にアマゾンに行って来いって言われても、「じゃ行ってきます」って言えると思います(笑)。

 

――男性だけの女装バレエ団という特殊な環境ですが、女装することに抵抗とかはありましたか?

実は、高校生の時に女装コンテストに出場させられたことがあったんです。最初はすごく嫌だったのですが、あるタイミングでふっきれて。出るからには勝ちたいと思い、その時はすごいノリノリで女装しました(笑)。僕自身、普段活動していて誰かから容姿を褒められる時に“かっこいい”と言われるより、“かわいい”と言われることが多くて。最初は嫌な気持ちが強かったのですが、今は褒められているとありがたく受け止められるようになりました。でも、性格的には女性らしいところは全くないかも(笑)。周りにも男っぽいと言われますね。

 

――「グランディーバ」の魅力はどんなところだと思いますか?

「グランディーバ」は、バレエを見たことのない人に、バレエを知ってもらう入り口として最適なんじゃないかと思います。コメディ要素もあるので気負わずに観られて、楽しい気分にもなれるし、技術は本物だからバレエの凄さも感じられる。ちょっと見に行ってみるかっていう、気軽な感じで来てもらえたらうれしいです!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

――話は変わりますが、9月末に放送が終了した特撮ドラマ「仮面ライダードライブ」(テレ朝系)のスピンオフ、Vシネマ「仮面ライダーチェイサー」の主演を務めることも発表になりましたね。「仮面ライダードライブ」で、1年間チェイスという人物を演じてきていかがでしたか?

1年間、同じ役を演じることは初めてだったのですが、長期的だったので、いつもより丁寧に役と向き合うことができた気がします。今回、作品の中での“役の生長”というものをすごく意識して。僕が演じたチェイスは、作品の中で立場が二転三転していくというすごく特殊な役だったので、特にそれを自覚できたし、意識して演じることができました。また、視聴者の方で、キャラクターの生長として僕が演技で出していた部分に気づいてくださる方がいらっしゃったのが、すごく感動して。これほど役のことを考えたのは初めてかもしれないですね。あと、現場では、自分の役だけでなく、他の役についても相当深いところまで考えて、共演者の方といろいろ話をしていたのですが、そこで他の人が役についてどう向き合っているのかを知れたのもよかったです。自分の中でいろいろな気付きのある現場だったし、思い入れのある作品だったので、「仮面ライダーチェイサー」で再びチェイスを演じられるのは本当にうれしいです。

 

――「仮面ライダードライブ」は同世代の共演者が多い現場でしたね。共演者の方から影響を受けることはありましたか?

同じ役者としてそれぞれの悩みを打ち明けたり、役について熱く語ったり、すごく刺激をもらえる現場でした。また、相手との距離感の取り方が、いい意味ですごく絶妙な人ばかりで。連帯感を生むための仲の良さって大事だと思うのですが、仲良しこよしで甘えて依存する関係になったら意味はないですよね? でも、「~ドライブ」の現場は、各々がわきまえていて。周りがそうだったので、僕もすごく意識できた気がしますし、みんなといい距離感でお仕事ができたので本当によかったです。多分、この関係は今のまま継続していくと思いますね。

――Vシネマ「仮面ライダーチェイサー」、思い入れの強い作品だと思いますが、本作のみどころを教えてください。

僕は台本を読んだだけでちょっと泣きそうになりました。「~ドライブ」では、話が進むにつれて、チェイスが好きだといってくれる人がとても多かったんです。今作は本編では描かれてなかったチェイスの姿が描かれているので、そういった方たちが望むであろうラストになっていると思います。また、チェイスに限らずレギュラー出演者もほとんど全員出演していて、新たなエピソードも描かれていて。本編の伏線も回収しているので、「こういうことだったんだ!」と、納得することがたくさんあるんじゃないかと。「~ドライブ」を見ていた人には、本当に見てほしいです。いや、絶対見てください!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

――さて、デビューして5年が経ちますね。ドラマに舞台、バラエティなど様々な活動をされていますが、この5年間はいかがでしたか?

5年っていうとそれなりの時間な気がしますが、僕自身はあっという間でした。この前、自分のプロフィールでこれまでの出演作を見た時、「あ、こんなもんなんだ」と思ったんです。いろんな経験をしているつもりでも、文字で見るとまだまだだなと。なので、ひとまずいろんな作品に出演し、幅広い役を演じていきたいですね。そして経験を積み重ねて、30歳までに自分の中に深みを見出していけたら。バラエティは楽しいし、出演させていただけるのはありがたいですが、やっぱり僕の主軸は役者。どんな役をやらせても“上遠野だったら面白い”って言われるようになりたい。これまでは純粋な役が多かったので、今後はひねくれた役とかクズな役にもどんどん挑戦していきたいです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

●上遠野 太洸(かとおの たいこう)

1992年10月27日生まれ。宮城県出身。身長171cm。A型。 2010年「第23回JUNONスーパーボーイ・コンテスト」グランプリを受賞し、芸能界デビュー。主な出演作に「チームバチスタ4 螺鈿迷宮」(フジ系)、主演映画『ガキロック』など。

 

<公演名>

「グランディーバ バレエ団ジャパンツアー2015」

<料金>

S席:8,000円/A席:7,000円

<公演日程>

■11/8(日)@新宿文化センター 開場 15:30 開演 16:00

■11/10(火)@横浜・関内ホール 開場 14:30 開演 15:00/開場 18:30 開演 19:00 

■11/11(水)@Bunkamuraオーチャードホール 開場 18:30 開演 19:00

■11/13(金)@グランキューブ大阪  開場 18:00 開演 19:00

■11/15(日)@北九州ソレイユホール 開場 16:30 開演 17:00

■11/16(月)@熊本県立劇場 演劇ホール 開場 18:30 開演 19:00

■11/18(水)@名古屋市公会堂 開場 18:30 開演 19:00

【グランディーババレエ団ジャパンツアー2015】発売のおしらせ

最新号はこちら

menu