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有村架純「本気でやるぞと心に誓って」森田剛へ重いビンタを!映画『前科者』公開記念舞台挨拶【ロングリポート】

NEWS 2022.01.30

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 映画『前科者』公開記念舞台挨拶に有村架純、森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、岸善幸監督が登壇した。

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 公開を迎えた気持ちを問われ、主人公の阿川佳代を演じた有村は「ドラマと映画の撮影は1年前くらいで、忘れられない2ヶ月間でした。(撮影時の)ギュッと凝縮した濃厚な時間を映画を観た時に感じて、いろんな日々を思い返しながら観ました」、工藤誠を演じた森田は「1年前の寒い時期の撮影でしたが、僕は自分の中でずっと役が残っている感じがして。皆さんに大きなスクリーンで見て頂けることが感慨深いですし、劇中にいい言葉がたくさんあるので、たくさんの人に届いてほしいと思います」と作品への思いを語った。

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 また今作で森田演じる工藤の前に現れる謎の男・実を演じた若葉は「実の背景にあるものが全部経験したことのないことばかり。すべてを理解することはできないと諦めた部分もあって、まずは森田さんと対峙した時に、自分の心がどう動くか、ということだけでやりきった気がします」とコメント。それを受けて森田は「僕はめちゃくちゃ(心が)動きましたね。『うわ~なんだこの人……やばいな』って(笑)」と冗談交じりに話した。一方、若葉は「初日に森田さんと体を触るという物理的な接触があって良かったなと。『これ最初に撮るの?』ってずっと思ってたんですけど(笑)。最初で良かったです」と振り返りながら、「昔からもちろん森田さんを知っていたので、最初は『森田剛さんだ…』と思っていたんですけど、あの距離感で人を見ることがないので、役として(森田を)見れていくという瞬間がありましたね」と告白。森田は「体に触れたということもあるし、お芝居の温度も含めてそこで感じたものを最後までキープできるようにと自分の中でずっと思って演じていました」と共にシーンの大切さを噛みしめるように話した。

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 また、刑事の滝本を演じた磯村と有村は役柄的にあまり話さなかった明かしつつ、有村が「現場自体が常に緊張感のある中で撮影をしていたので、皆さん口数が少なかったんですよね。その中で唯一しゃべっていたのがマキタスポーツさん」と撮影裏話を話すと、磯村がすかさず「やめなさい!(笑)」とツッコミ。「2日前にマキタさんからSNSで『俺、そんなにしゃべってたか?』ってツッコまれたんですよ(笑)」と暴露。有村は「マキタさんが居てくれたことで、私が笑えたんで、すごく助かりました!」と感謝を述べた。

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 さらに佳代が工藤をビンタするシーンについて、有村は「台本を読んだ時から、佳代の感情のピークはそこにあって、そのためにどう気持ちを積み上げていくかはすごく考えていました。でも台本を読んだ時の胸から喉元まで上がっていく感情が、森田さんとお芝居して日々を重ねていくと、より喉元で止まるどころか口元まであふれてくる感じがすごくあって。あまり覚えてないんですけど、“森田さんに対してビンタをする”という任務しか考えられなかった(笑)」と笑顔で話しながら「気持ちを込めてやらないとただ痛いだけなので、とにかく『本気でやるぞ』と心に誓ってその日を迎えました」と撮影時の思いを語った。それを受け森田は「重~いやつ(ビンタ)でした。台本を読んだ時に『このシーンをやりたい』と思っていて。ここで有村さんに言われた言葉が工藤にとってすべてというか、救われる瞬間であり『もう1回生きてみよう』と思えるすごく大事なシーンでした」としみじみと話した。

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 終盤には、映画のタイトルにちなんで『私は◯◯者』という企画を開催。監督と若葉が『小心者』、磯村が『気まぐれ者』、有村が『緊張しやすい者』とフリップを出すなか、森田は「ごめんなさい、こんなのになっちゃったんですけど…」と、独特なイラストを披露。若葉が「全然ちゃんと書いてないじゃないですか!僕には『ちゃんと書いた?』って言ってきてたのに!」と全力でツッコみ、有村は「どう見てもモンスターにしか見えない(笑)」とコメントして、会場は笑いに包まれた。

 最後は有村が「この作品が多くの方に届いてほしいとは思わないんですけど、観てくださった方の心に残る作品であってほしいと思います。この作品を観て「人を救う」「人に寄り添う」「人を許す」ということを、改めて自分自身と向き合って考えてくださる方が増えたら幸せだなと思います。伝えたいことはたくさんありますが、あとは皆さんに委ねたいと思います」と締めくくった。

 映画『前科者』は絶賛公開中。

©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

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