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第45回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、各賞受賞者が発表に。
最優秀助演男優賞を受賞したのは、『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平。「1作目の主演が役所広司さんで、(LEVEL2は)役所さんがいないことがプレッシャーでした。ですが、その緊張感が良い作品を生んだと思います。映画を観るのが好きで、スクリーンの中に入りたいと思っていた僕が、皆さんに助けていただき、一つの評価をいただきました。お世話になった方、一人一人の顔を思い浮かべながら、ブロンズ像を眺めたいです」と感想を。
最優秀助演女優賞は、『護られなかった者たちへ』の清原果耶が受賞。受賞の驚きを語りつつ、「役を通して人間の生きる原動力や動くきっかけは人それぞれ、様々な理由があるんだろうけど、みんなが報われるような世の中になればいいなと思いながら演じていました。沢山の方々に支えられ受賞できた賞なので、この場を借りて感謝申し上げます」と語った
最優秀主演男優賞は、『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊。周囲への感謝を口にし、「岡田将生くん、世界中から参加してくれた俳優の皆さん、三浦(透子)さんと、毎日本読みをしていました。その中で、相手の言葉に耳を傾けることが影響を与えると実感しました。この賞はみんなで取った賞です」と感想を。さらに「世界が混乱していて、色々なつながりが切れてる。震災から11年の今日、魂の再生の物語が賞を頂いたことに意味があると思います。人生、人に寄り添うような作品に参加したいです。これからも、日本映画のために身をささげたいと思います」と、映画への熱い思いを語った。
さらに、最優秀主演女優賞は、『花束みたいな恋をして』の有村架純が受賞。「私が作品に対してできることは限られていて、自分にどういった影響を与えられるか常々不安な部分もありました。そんな時に、背中を押してくれたのは、これまで出会った方々の言葉でした。いつも思い浮かぶのは、これまで仕事を一緒にしてくれた方たちの顔で、その方がいたから好きな芝居を続けられたと思います。これからも、独りよがりの芝居をするのではなく、人に対して誠実に向き合いたいです。そして、一緒に戦ってくれる仲間たちを大切にしていきたいと思います」と、芝居への真摯な思いを明かした。
今回のアカデミー賞は、『ドライブ・マイ・カー』が席捲。最優秀監督賞、最優秀作品賞をはじめ、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、最優秀脚本賞などを総なめ。さらに、新人俳優賞に三浦透子が選出された。