NEWS
10/23㊏映画『ひらいて』の公開記念舞台あいさつが行われ、山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、首藤凛監督の4人が登壇。
前日に公開されたばかりの本作について、撮影時のエピソードやファンへのメッセージを送った。
原作となっている綿矢りさの同名小説は、首藤監督が「10代の時に救われた」と語る、監督にとって強い思い入れのある作品。
そのため「プレッシャーがありました」と演じた3人は口を揃える。
首藤監督は3人について「山田さんは『愛のことが分からない』と苦しんでいました。でも途中から、分からないことを受け入れて、愛を演じてくれました。作間くんは、最初からたとえくんになって来てくれたので、今こういう場に立つとあまり面識がない人みたい(笑)。芋生さんはいちばん美雪でした。美雪は原作でも好きなキャラで、自分の憧れの女の子にしてしまうのが怖かったんですけど、芋生さんはストイックでステキな女優さんなので、頼りにしていました」と。
そんな首藤監督に「実は最初の本読みの時に、監督から『立ち姿も地味な男子高生になりたいね』と言われて。猫背にして、と言われて私生活も猫背を取り入れたら猫背になっちゃいました(笑)」と作間は笑う。
本格的な演技は初挑戦の作間は「これまで演技には関わってこなかったので、今回が初めて。僕自身の第一印象は『クールで寡黙だと思ってたけど、しゃべってみるとぶっとんでるね』って言われることが多かったんです。なので中身の作間は封印して、たたずまいの作間でやってみました。感じるままにやってみました」と。
たとえが愛に辛辣な言葉を伝えるシーンについて「愛に伝えなきゃダメな時、つらかった。つらつらと言葉を連ねながら、本当につらいと思いながらやってました」と作間が語ると、首藤監督が「あのシーンだけ作間くんから提案があって、厳しいシーンだけれども優しく伝えることができた」というエピソードを。
作間が「美雪(芋生)は、お母さんみたいな存在。美雪がいる撮影の日はホワホワした空気になるので助かってました」というほど現場の救いになっていた芋生。そんな彼女は「美雪を演じられるかどうか不安でした。ミステリアスで透明感があって、原作でも好きなキャラクターだったんですが、やっていくなかで美雪の人間性が増して、もっと好きになりました」と手ごたえを語った。
最後にメッセージを求められた4人のコメントは以下の通り。
首藤監督「映画を観て、共感してくれた方、いやな気持になったかた方、いろんな人がいると思います。またこの3人に出会えてうれしいです」
芋生「皆さんの感想がそれぞれあると思うんですけど、自分のことが好きになれない子たちに見てもらって、自分のことを肯定してもらいたいし、大丈夫だよって思ってもらいたいです」
作間「初めての舞台挨拶なので、貴重な体験にしみじみとしています。関係者すべての人に感謝を伝えたいです。この映画はいろんなものをもらえる、人生が豊かになる作品だと思いますのでたくさんの方に観ていただきたいです」
山田「昨日公開されてすごいエゴサしてるんです(笑)。こんなに多くの人に届いちゃってるんだ、と怖い思いもあるんですけど、一人ひとりにどうでしたか?と聞きたいです。私にとってすごく思い入れのある作品になったので、この戦った記録みたいなものを皆さんが感じてくれたらうれしいです。SNSなどに感想を書いてくださったらうれしいですし、すごく励みになります!」
映画『ひらいて』は全国で公開中。
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会