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9/10(土)公開の映画『四月は君の嘘』完成披露試写会が行われ、広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈(E-girls)、中川大志、新城毅彦監督が登場。
「すごいカラフルで美しく強い映画になっているので、楽しんでもらえたらうれしいです」(広瀬)、「本当に温かい気持ちになってもらえる映画です」(山﨑)などと観客にPRし、イベントはスタート。
個性派バイオリニスト・宮園かをりを演じた広瀬は「撮影の半年くらい前から練習を始めたのですが、本当にゼロからのスタートだったのでかなり大変でした。弓の角度によって音も違うからごまかせないので、全部細かく練習して。現場に入ってからも毎日練習していたので、それを皆さんに観てもらう日が来たんだとソワソワしています」と心境を吐露。
一方、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった元天才ピアニスト・有馬公生を演じた山﨑も、ピアノはゼロからのスタートだったそうで、「公生はヒューマンメトロノームと言われるくらい狂いのない正確なピアノを弾く人なので、基本から入って半年くらい練習しました。ピアノとともに、お母さんの死を乗り越える感情をつくるのが難しかったです」と振り返った。
そんな2人の練習風景を見てきたという新城監督は、「すずちゃんは完璧主義。いくらやっても納得しなくて、腕が上がらなくなるほど練習をしていました。だからって賢人が頑張ってなかったわけではなくて(笑)。賢人は、どっちかというと楽しむ感じ。一つのフレーズを弾けるようになると、うれしくなって楽しくなっちゃうタイプかな(笑)」と分析。中川からも「たまに練習を見に行くと(山﨑が)『この右手が跳ねる部分がお気に入りなんだよね』って何回も見せてきて(笑)」と暴露されると、山﨑は「大志に知ってもらいたかったんだよね、オレ頑張ってるっていうのを(笑)」とちゃめっ気たっぷりに答えた。
また2人の演奏を実際に観客席から見たという中川と石井は、「最初に見た時は、鳥肌が立ちました。すずと賢人があんなに頑張ってるのに、『自分何やってるんだ?』って思って、帰り道走って帰りました(笑)」(中川)、「本当に刺激になりました」(石井)と大絶賛。仲間からの褒め言葉に、広瀬と山﨑は満面の笑みを浮かべていた。
話題は、「これぞ青春だった!」というシーンについて。
「海沿いを自転車に2人乗りして4人で走るシーンかな?」(山﨑)
「あのシーンは結構大変だったよね」(中川)
「私は賢人くんを後ろに乗せて走ったんですけど、(広瀬を乗せた)大志くんが結構スピード出すから付いていくのが大変で(笑)」(石井)
「え、今になって文句?(笑)」(中川)
「違う、違う(笑)。風が気持ちよかったなって……」(石井)
「疾走感が大事なシーンで……ね、監督?」(中川)
「もう少し気を使ってあげてほしかった(笑)」(新城監督)
「はい、すいませんでした!(笑)」(中川)
「でも、すごく青春っていう感じのシーンになりました!」」(石井)
「(石井が)僕を乗せながら、不安定になりがちなはずなのに、ちゃんとこいでくれて。すごいです。しかもママチャリで(笑)」(山﨑)
「そうそう。本当に大志くんがスピード出すから、私は杏奈を見て『大丈夫かな、大丈夫かな』ってすごく心配で。でも、私はすごく気持ちよかったです(笑)。あとは青春というかナチュラルなんですけど、私と杏奈のバスのシーン。学校の帰り道に、バスの中から江ノ島の海を見ながら女子2人でゆったり会話するシーンは結構リアリティがあって、好きです」(広瀬)
「楽しかったよね! 撮影前もずっと海をバックにすずとしゃべってて。撮影したっていうよりも、すずとたくさんお話ししたのがすごく楽しかったです」(石井)
和気あいあいと盛り上がる4人の姿から、仲の良さが垣間見えた。
続いての「演じた役柄と本人が一番近いのは誰?」という質問では、
広瀬→石井
山﨑、石井→広瀬
中川→自分
新城監督→山﨑
という結果に。
これについて中川は「(演じた)渡亮太は、リアルに僕に似ていると思ってます! 結構いいことを言うんですけど、僕も普段から名言をよく言うので似ているかなって」とおちゃらけるも、周りの同意が得られず「すみません、ふざけちゃいました(笑)」と笑いを誘った。また山﨑を指した新城監督は「賢人は、母性本能くすぐり系だよね。ポーっとしてて」と。すると山﨑は「はい、そういうところちょっとあるんで」とすんなり肯定。
そんな山﨑は広瀬について「明るくて天真爛漫で、でもちょっとつかめない感じもあるんですよ。それがちょっと(かをりと)似てる」と共通点を語った。さらに石井も「そうそう。裏を見せない内面的なところ。すごく似てるなって感じたのは、バイオリンの練習を頑張っていることを私はスタッフさんから聞いて知っていたんですけど、すず本人からは何も聞いてなかったんです。でも、いざ本番を見たら本当にすごかったので」と称賛。それに受け広瀬は「自分で見て納得することはずっとないので、そう言っていただいて幸いです」と照れ笑いを浮かべた。
また劇中の「友人A君を私の伴奏者に任命します」という名台詞にちなんで、「広瀬さんから山﨑さんを○○に任命してください」というミッションが。「どうしよう~」と悩む広瀬に、山﨑は「任命してもらってもいい?」とニヤリ。すると広瀬は「じゃあ私が直感的に感じた山﨑賢人くんです」と前置きし、「君、山崎賢人くんをスーパースペシャル無敵系人類に任命します!」と。謎の(?)任命に山﨑は「壮大!(笑)」と驚きつつも「ありがとうございます!」と笑顔を見せた。
任命理由を聞かれた広瀬が、観客に向かって「やっぱり、スーパースペシャル無敵キラキラ感満載の爽やか王子でしょ?」と問いかけると大拍手が。そして「現場にいても一番のムードメーカーで、私はお芝居でも支えていただいたし、面白いし、爽やかだし、優しいし、母性本能くすぐるし、無敵だなと思って! こんなにも兼ねそろえた人はいないって思って任命しました」と褒めちぎった。
それを受けた山﨑は「えーっと、スーパーミラクル……?!」と分からなくなってしまい、「だからスーパースペシャルウルトラ……あれ(笑)!?」とフォローしようとした広瀬も混乱するまさかの事態に、すかさず中川が「いや、さっきと変わっちゃってるから(笑)」と突っ込みを入れ、観客は大爆笑。そんななか山﨑は、「もしかしたら、僕はスーパーウルトラミラクル人類性から来たのかもしれないです(笑)。でも無敵じゃないです。敵だらけです……」と照れ笑いを浮かべつつも、恐縮していた。
映画『四月は君の嘘』、9/10(土)より全国東宝系にてロードショー。