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イギリスで大ヒット上演中の話題の舞台「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦」が、8/12(月)まで東京・新国立劇場 中劇場、8/16(金)~17(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。自身単独舞台初主演となる原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、共演の桜井玲香(乃木坂46)、元木聖也、田中要次と演出の小林顕作が囲み取材に応じた。
アメリカ合衆国ミネソタ州を舞台に、ミネアポリス都市銀行が預かることになった高価なダイヤモンドを巡り、その街のスリ、脱獄囚、詐欺師たちが窃盗の陰謀を図るサスペンス喜劇。街のスリの名人・サムを演じる原は、「他の登場人物に比べると、普通の男の子という感覚。お母さんのことが大好きだし、普通に恋もするような役どころ。他の登場人物とは違う面を出してを演じられたらと思っています」と。桜井が演じるのはサムが一目ぼれする結婚詐欺師・カプリス。「かわいらしい部分もありつつ、詐欺師らしい素が出る瞬間が出ることも。うまく、強弱付けて表現できたらいいなと思っています」と桜井。
脱獄囚・ミッチ役の元木は、「この作品の中でも一番悪い、極悪人」と役どころを語り、FBI捜査官のシュック役の田中は「皆は半袖で夏らしいのに、何で僕はコートを着てるのか?(笑) 謎です。おそらく、『ルパン三世』の銭形警部に憧れてる人なんじゃないかと思います」と笑いを誘った。
演出の小林は「自分が思っていたよりかなりいい感じ。テクニカルも含めて、転換がすごく多く、用意する日も少ないので、いろいろ大変だろうと思ったんですけど、スタッフも含めてキャストもチームワークがいいので、思ったよりいいな、と。自画自賛するわけではないですけど(笑)」と手ごたえを語った。
現場の雰囲気について、原は「(主演という)プレッシャーを感じてたんですけど、稽古をするにつれて、笑いが絶えない稽古場で、緊張がほぐれるというか」とニッコリ。「だんだん保育園みたいな感じになってきて、こっちから呼ばないと集まらないという状況になってましたね(苦笑)」と小林が明かした。
桜井の演技には田中は「コメディセンスが花開いた」と絶賛。「私はゲラなので。すぐ笑っちゃうところがあって」と明かすと、原は「最後の方のシーンでシリアスなシーンで、僕の顔を見ると笑っちゃうんです」と苦笑い。「この現場の人は僕がジャニーズということを忘れがちなんです(笑)。最近では周りがついにゴリラって言い始めて(笑)」と。すると、小林が「(原さんは)自分で自分のことを『ジャニーズ、ジャニーズ、』ずっというんですよ(笑)」と明かし、周囲は大爆笑。チームワークの良さを伺わせた
演出について原は「(小林)顕作さんが手本を見せてくれるので、それはすごく助かってます。最初はかわいい感じで役づくりをしてきたのですが、ことごとく壊されて」と明かし、桜井も「全然違うキャラになりました(笑)」と同感。そんな桜井は、乃木坂46からの卒業を控え、乃木坂46として出演する最後の舞台。「やっぱり私のファンの方も、作品を観にきた方も『この人はアイドルなんだな』っていう認識もされながら見られると思う。でも負けないように、そんなこと忘れられるくらい、頑張りたいなと。周りの方からも、『これが勝負になるから』みたいな感じで言われて(笑)。それくらいの気持ちで挑まなきゃなって」と語った。グループ卒業後の展望を聞かれ、「舞台が大好きなので、次に繋がるように頑張りたいと思います」と語った。
また、「台本に歌のシーンがなかった」という原だったが、急きょ歌が追加されたという舞台秘話も。「題名は『俺に歌がなかった』(笑)。そのまんまですね。歌詞も『俺に歌う場面もなかったから、ここで見せなかったら先輩たちが怒られる』って。サムじゃなくて、原の歌なんですよ。でもコメディだから許されるからかなって(笑)」と。
そして、「将来、大きな舞台に立ちたいので、その第一歩を踏み出せればなと思います」と原。「稽古場でつくりあげたものだけじゃなく、その場のお客さんとのやりとりや空気が大切。お客さんが入らないとわからない部分はあるので、そこは楽しみです。それで変わっていく部分もあるかもしれないですし。アドリブも合戦も楽しみたい。この作品はコメディということで、老若男女、誰でも楽しめるような作品になってると思います。その場のお客さんとの空気を僕たちも楽しみつつ演じられればなと思ってます。ぜひたくさんの方に劇場に足を運んでいただけたら幸いです!」とコメントした。
「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦」
https://www.thebankrobbery.com/