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亀梨和也主演のドラマ「連続ドラマW 正体」完成報告会見が行われ、亀梨をはじめ共演の⿊⽊瞳、市原隼⼈、貫地⾕しほりが登壇し、3/12(土)のスタートに先駆けて見どころなどを語った。
本作は、殺人事件の容疑者として死刑を宣告された死刑囚が、移送中に脱獄し潜伏先で出会った人々を窮地から救っていく姿を描いたサスペンス。亀梨演じる主人公・鏑木は扮装を繰り返しながら逃走を繰り広げていくが、放送前から扮装ビジュアルが公開され話題に。なかでも金髪や眼帯をするというのは亀梨自身のアイデアだったそうで、亀梨は「何人もの役を演じたというより、一人が状況によって変装しなければいけない。どの状況でもリアルさを大事にしたくて。フィッティングも時間をかけてやらせていただきました」と意気込む。さらに、金髪姿では貫地谷演じる沙耶香に一目惚れされるほどのイケメンの設定ということで、「皆さんのセリフにも“イケメン”とあったので、何とか説得力をもたせようと」と思い、忙しいスケジュールを縫って金髪にしたそう。「人生で初めてでした。染めるのにかかったのは5時間くらい。初めてムラシャン(ムラサキシャンプー)というのを使いました」と金髪の裏話を披露。外見へもこだわった一方、内面的な役作りについては「鏑木はどうしても人に嘘をつかなきゃいけないけど、欺くための嘘ではない。そういう居心地の悪さは、セリフや目線などで“核”として大事にしました」と語った。
共演の黒木は、作中で起こる事件の唯一の目撃者であり、トラウマを抱えながら若年性認知症を患うという難しい役どころ。亀梨演じる鏑木ともシリアスなシーンが多く、現場も多少緊迫していたそうだが、黒木は亀梨と「本当はいろんな雑談をできるかなと思っていた」とこぼす。というのも、黒木は亀梨のことをデビュー前からよく知っており、今回満を持してドラマ初共演を果たせたという。撮影を終えたイベントのこの日、ようやく和やかな雰囲気で対面できたことに「今日は雑談できてうれしい。こういった素晴らしい作品でご一緒させていただいて、私にとっても思い出深い作品の一つになりました」と喜びを語った。亀梨は黒木との共演について「緊張しました。デビュー前の公演を見に来てくださったり、番組にゲストで出てくださったり。でも、役者としての黒木さんはずっと見る側だった。撮影初日、役者のスイッチが入った黒木さんに『あ、どーもー!』って言っていいものかと迷って。現場での黒木さんは、台本にないセリフのご提案だったり、圧倒される空気感だったり、勉強させていただきました」と振り返ると、黒木は「恐縮です……!」とドギマギ。一方、黒木は現場での亀梨について「正体を隠す役柄だから、現場でも気付かれないようにオーラを消そうとなさってたんです。でも、オーラは消せないんです!(笑)」と話す。亀梨が「えぇっ!?」とうろたえていると、続けて「現場を和やかにしていらっしゃる姿を拝見すると、僭越ですけれど、大人になられたなぁって。母親のように感じます」としみじみ語った。さらに「昔もかわいかったけれど、今もかわいいです」という言葉に、亀梨は「ありがとうございます。昨日の夜、パックしてくればよかったなぁ(笑)」と照れ隠しのように笑い、会場を和ませた。
続いて、鏑木に正体を欺かれながらも友情を育んでいく役どころを演じた市原は、「鏑木との友情の間で真実とは、事実とは何なのか……混沌としたなかでさらにいろんなことを考えさせられた。悩んで迷子になることが役作りでした」と語る。そんな市原について亀梨は「市原くんには独特のオーラや人柄があって。稽古では、この作品にかける熱量に、僕自身もエネルギーを頂いた」印象を話す。市原は亀梨と初共演だといい、「亀梨さんに会った瞬間から、真摯に作品に向き合っているなっていうのを感じたんです。そんな芝居の空気感がすごく好きでした。繊細であって、時に大胆で。後に作品全体を拝見して、本当にこの作品に参加できたことを心から感謝しました。亀梨さんが孤独を突き詰めていく現場の中で真摯に難しい役を担う姿に、本当に惚れました。こういう役者が増えたらいいなって思いました。ステキな時間をありがとうございます」とベタ褒め。市原の言葉通り、亀梨も真摯に「ありがとうございます」と受け止めていた。
黒木や市原とのシーンをはじめ、全体的に重くシリアスなシーンが大半を占めるという本作。そんな中でも貫地谷演じる沙耶香は鏑木に恋心を抱くということもあり、和やかな場面も多かったそう。貫地谷は自らの登場シーンについて「スタッフさんたち曰く『ホッとする』って。それくらい緊迫したシーンが多かったみたいで。私も完成した作品を見て『こんなに大変なシーンがあるんだ!』と、皆さんが言っていたことが分かりました」と明かす。亀梨も「エピソードごとに全然違うドラマのよう。それぞれに共演の皆さんが軸となっていてくださって。主演として入らせていただいたけれど、相手のお芝居のリアクションを大切にしたいと思っていたので、皆さんが軸を持ってくださっていたのはすごく助かった」と撮影での手応えを語った。ちなみに、亀梨と貫地谷はかつて姉弟役で共演。今回の再共演について亀梨は「以前は弟だったけど、今回はしっかり恋させてもらいました」と茶目っ気たっぷりな笑顔を見せた。
また、2月23日に36歳の誕生日を迎えた亀梨を祝う場面も。誕生日当日の様子を聞かれた亀梨は「普通に仕事があったんですけど、ずっと応援してくださってる方とのお仕事で、うれしい言葉をいただいたりして。それから両親と連絡をとって、おいしいご飯も食べたり」と明かす。さらに抱負を聞かれ「出会いを、めぐり合わせやご縁を大切にしていきたいとうのは変わらず、軸にして。あと、年男なので、ガオーッと頑張りたいと思います(笑)」とおどけてみせた。
最後に、亀梨は「この作品は誰もがどこがで当事者として捉えられる部分もある。それを楽しみながら見て頂きたい。僕自身も、本当にステキな時間を過ごさせていただきました。役者業をするにあたって、大きなギフトを頂いたような作品。その一部として参加できてうれしい。それに、無料体験で3話までは見れますので、ぜひWOWOWに加入していただけたら!!」とアピールし、会見を締めくくった。
「連続ドラマW」は3/12(土)後10時より、WOWOWにて放送・配信スタート(全4話)。