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コント日本一を決める「キングオブコント2020」決勝がTBS系で生放送され、ジャルジャルが優勝、第13代目キングの称号を手にした。放送終了後、ジャルジャル福徳秀介、後藤淳平が囲み取材に応じ、コメントを。
初年度から参加してきた福徳は、「参加13回目。若手が輝くべき大会だと思うが、同じぐらいの芸歴の芸人さんが見送ったりするなか、どうしてもチャンピオンになりたくて、僕らはしつこく出ていた。しつこく挑み続けてよかったと心の底から思う」と。昨年の決勝では骨折でネタの変更を余儀なくされ、「去年は、(決勝前に)足の指を骨折してしまい、ラグビー中に……」と言いかけ、後藤から「実家のイスを蹴っただけやろ。何でちょっと嘘つくねん」とツッコまれ、周囲の笑いを誘った。
後藤は「第1回から挑戦しつづけて、これまで12回、悔しい想いをしていた。気が狂いそうなぐらいへこむこともあった。決勝にすらいけない時期も長かったですし。優勝してその悔しい思いは吹き飛びました。『これが優勝か』と実感している。今年は、客観的に自分たちを見て『いい加減、優勝しろよ、ジャルジャルと』と思っていました。その自分たちへの叱咤、激励が届いたと思う」と振り返った。
優勝の想いを誰に伝えたいかを聞かれた福徳は、「やっぱり家族。ずっと応援してくれていて。ダメでも毎回『ジャルジャルが一番面白かったけどな』って言ってくれていた。スタッフの皆さんに今までありがとうと言いたいし、ファンの方にも心の底からありがとうと言いたい。2本目のネタはNSC時代の本田先生に見てもらいまして、在学当時の感覚でいっぱいダメ出しをもらってネタを磨いた。先輩のあべこうじさんにも最高のアドバイスを頂いて。恩師と先輩にネタを磨いてもらったので本当に感謝しています」と。すると「奥さんは? 新婚やろ? 妻にも感謝してます」と後藤が福徳に代わって代弁。福徳は「ええがな(照)。結婚って思ったより恥ずくて。『一人の女性を愛しました』って宣言したようなものだから」と照れまくっていた。
後藤は「僕も家族です。親も妻も子供も。家でも『優勝してきてね』という言葉をくれたので力になりました。家を出る前にすでに妻は泣いてました、何故か。家族の期待を力にできた。家族と出会った皆さん全員に感謝しています」と感無量の様子だった。
賞金1000万円の使い道については、「ここでボケへんのかいって思われるかもしれないけど、家族全員に『人間ドック』をプレゼントしたい。いつまでも一緒にいたいので」と福徳。後藤は「お前はボケるんかいと思われるかもしれないけど、同じ原付を何台も買います(笑)」と冗談を。すぐに「こんなに賞金を意識しなかった大会は初めて。優勝してから『そうか、1000万円もらえるんや』と思ったぐらい、今回は賞金とは意識せずにやっていました。まだ決めてきれていない」と率直な思いを口にした。
積年の想いを抱えた悲願の優勝について、「今年は崖っぷち感はありました」(後藤)、「優勝するまで出続けると言っていましたが、芸歴も20年近くになるので、ここで優勝しないと!と思っていた」(福徳)というプレッシャーがあったことを明かした。
また、優勝決定後に感涙した福徳は涙の訳を聞かれ、「結構、優勝したことが信じられなくて。1回目から、うらやましくて、悔しい思いをしてきて。優勝の実感が湧きあがって、しゃべろうとしたらグッときました」と。後藤は「M-1の決勝の時に、福徳の悔し涙は見ていたので、うれし涙を見れたのは絶景でした。福徳とは高校から一緒で、同じラグビー部。引退試合で負けても泣かなかった福徳が泣くっていうのは、なかなかのことだなと思った」と続けた。
今後の目標について聞かれ、「全国ツアーをして、いろんな人にネタを見てもらいたい。コントをやり続けることが今後の目標です」と福徳。後藤は「宇宙空間でコントをしたいです」と宣言。「ひたむきにコントをやった結果、コントの神様が微笑んでくれたので、これからもコントの可能性という意味で、海外だったり。横だけでなく上も、ということで、無重量力空間でコントをやる初めての芸人になりたいというのが大きな目標です!」と語っていた。