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12/31(木)放送の「第71回NHK紅白歌合戦」に出場するさだまさしが、12/30(水)のリハーサルに参加、取材に応じた。
さだが紅白に出場するのは、2007年以来13年ぶり。
無観客という特殊なステージとなった今年のリハーサルを通し、感じたこととは──。
さだは今年10月に、1991年に発売のアルバム『家族の肖像』に収録された「奇跡〜大きな愛のように〜」をセルフカバーし、「奇跡 2021」と題して配信限定で発表した。
紅白では、この曲の「紅白バージョン」を披露する。
「フルオーケストラで歌うのは紅白では初めてなので、楽しみにしています。
なかなかすごか ったです、フルオーケストラの音って。あれが画面を通して伝わるといいなと思います。 今年は東京の国技館でカウントダウンライブをやる予定だったのですが、こういう状況な ので、都内某所から無観客で配信ライブだけをし、その合間を縫って紅白に来ます。紅白が終わり、配信ライブが終わったら、『2021新春生放送!年の初めはさだまさし』(12/31木深0時20分・NHK総合)があり、またNHKに来ないといけないので、こんなにうろうろするのは、レコ大(TBS系「輝く!日本レコード大賞」)が 31 日にやっているころ以来ですね。 懐かしい感じ、若返った感じですね」
さだは、これまで4450回以上におよぶコンサートを開催してきたが、2020年は半年以上コンサート活動の中断を余儀なくされている。
しかし、ただ黙って待っているだけではない。3月にはNHK総合で「泉谷・さだの“ふんばれ!ニッポン“」を放送、8月にはNHKホールから生放送を行った「ライブ・エール」に出演。
さらに、5年前に自身が設立した公益財団法人 風に立つライオン基金を通じて医療従事者の派遣や支援を行うなど、コロナ禍において、物心両面から日本を元気づけるさまざまな活動を展開している。
そんなさだが、ミュージシャンとして今感じていることは──。
「当たり前のことでも、あえて言葉に出す。“あなたの笑顔を守るために生まれてきた”なんて、 ぬけぬけと歌うのが歌なんです。言葉で出せないことを、勇気を持って歌うことが僕らの仕事だとすれば、30 年前からそんなにやり方は変わっていません。経済的なことに関しては、僕なんか言うだけの資格も手立ても持っていなくて残念です。苦しくてたまらない人たちが、たくさんおられる。ここを耐えるだけの体力がない人たちを、 どうやって応援すればいいか。『音楽って無力だな』と感じるんですが、歌でほんのちょっとでも前を向けたら乗り越えられる、というか、乗り越えなければいけないですよね。泣きながらでも乗り越えましょう。苦しくても絶対にあきらめないで頑張りましょう」
デビューから47年、ずっと歌を歌い続けてきたさだだからこそ届けられる歌。
それを、未曾有の事態が世界を包んだ2020年の大みそかに聴くことができる幸せを噛み締めたい。
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「第71回NHK紅白歌合戦」
12/31(木)後7時30分〜11時45分 ※5分間のニュース中断あり
NHK総合・BS4K・BS8K・ラジオ第1
総合司会/内村光良、桑子真帆アナウンサー
紅組司会/二階堂ふみ
白組司会/大泉洋
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