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10/2(金)に公開される映画『浅田家!』の完成報告会に、主演の二宮和也、出演の黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、妻夫木聡、原案となる写真集の作者で写真家の浅田政志氏、中野量太監督の9名が登壇した。
豪華キャスト陣との共演を「いろんな作品で観てきた人たちでしたので、とっても贅沢な時間でした。監督があたたかい演出をつけてくださったので、楽しくできたと思います」と語った二宮。そんな二宮に対する印象を聞かれた共演者の感想は……。
「感受性豊かだろうなと思ってたんですけど、瞬発力が本当にすごいなと。“よーいスタート”がかかった瞬間に政志さんが憑依するような、そういう感じだと思いました」(兄役・妻夫木)
「本番を前にリラックスなさってて。緊張せずに気楽にできたのは、(そんな)二宮さんのおかげかなと思います。でもたしかに、お芝居になるとスッと(役に入る)。すごいなと思いました」(父役・平田)
「僕は、浅田家とは違う立場での参加だったので緊張してたんですけど、“よーいスタート”でいらない緊張がなくなった感じでした。何ですかね? (二宮さんは)癒される感じというか、何かに包んでくれるような」(ボランティア役・菅田)
「スイッチの入り方がよく分からないぐらいぐっと自然に、待機しているお部屋からそのまま演技に入っていくんですよね。母ちゃんを見る時の目とか、本当に息子に見つめられている気持ちになりました」(母役・風吹)
「私はわりと緊張する方で、人との距離を詰めるのに時間がかかるんです。でも今回は幼なじみの役なので、なるべく近い距離でいられたらいいなと思っていて。二宮さんはお芝居している感じではないこともあって、あまり緊張せず大丈夫だなと思いました」(幼なじみ役・黒木)
と、全員が二宮の自然体な姿勢を感じ取っていたことを明かした。
そんな中、二宮が見せたこれまでにないイメージに言及したのは菅田。
「二宮さんがやるとどんな感じなんだろうと思ってたんですけど、タトゥーもあんまり見たことがなかったヒゲもすごくカッコよかったです」と言うと、二宮自身も「(ヒゲ)はすごく時間をかけないと生えないので、浅田さんくらいまで生やそうと思うと年単位。映像を見て、僕としても新鮮でした」と感じたことを明かした。
本作で二宮、妻夫木、平田、風吹が扮する“浅田家”は、浅田氏の家族=浅田家がモデル。4人はこの家族に会いに、三重県まで出向いたという。その時の様子を浅田氏は、「普通の家庭にこの方々が来るというのは大事件です。掃除から始まって、普段はインスタントコーヒーを飲んでいるのに豆からひいた方がいいのかなとか。当時4歳だった子供は、内緒にしておいてねと言ったのに幼稚園で言いふらしてしまいました。それだけ大きな出来事だったんです」と苦笑しながら振り返った。
また、その対面で、自身が演じた浅田家の長男に対面したを妻夫木は、「お兄さんは、自分と政志さんが仲良くしていることが最大の親孝行だとおっしゃっていたんです。だからこそ、政志さんの無茶ぶりに付き合えて、心から応援できたんだなと胸に響きました。お会いできて本当に良かったと思いました」と実感した成果を語った。
そんな彼らが紡ぐ家族の物語。コミカルなシーンも印象的だが、浅田氏が東日本大震災で写真の洗浄作業にボランティアで従事した際のエピソードも心に迫る描写で描かれる。様々なメッセージが詰まった本作がいよいよ世に出るタイミングが間近に迫り、二宮が感謝の気持ちを込めて「現状として、公開を待っている作品がたくさんあります。いつ公開されるかわからないなかで頑張っている映画人もたくさんいます。そのなかで、僕らは、撮影当時から決まっていた日に公開することができることにすごく感謝しています。これから楽しい映画がたくさん出てくることを信じて、僕らのこの作品がいろんな人の感情に触れることを信じています」とコメント。
最後には、浅田氏がキャストと監督の記念写真を撮影する微笑ましいシーンも見られ、アットホームであたたかい空気に包まれた報告会は幕を閉じた。
◆作品情報◆
『浅田家!』
10/2(金)全国東宝系ロードショー
原案/浅田政志 監督・脚本/中野量太 脚本/菅野友恵
出演/二宮和也、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆、駿河太郎、池谷のぶえ、松澤匠、篠原ゆき子、後藤由依良、妻夫木聡