バラエティー
かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し続ける作家としての顔を持つ又吉直樹(ピース)と加藤シゲアキ(NEWS)の二人が、ゲストに作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく、物書きの物書きによる物書きのためのバラエティー番組『タイプライターズ~物書きの世界~』(フジテレビ)。2/26(土)の放送は第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏と米澤穂信氏の二人をゲストに招き、それぞれの頭の中をのぞき見する。
テレビ番組初共演となる両氏の直木賞受賞作は、今村氏の『塞王の楯』が人間ドラマ、一方の米澤氏の『黒牢城』がミステリーと、アプローチは全く違うもののどちらも“時代小説”で、舞台設定も“戦国時代”となっていることから大きな話題となった。
そんな二人は、互いの第一印象について今村氏は米澤氏を「いい意味で上品なお公家さんのような方。すっとしていて僕とは全然違うなと」と語り、米澤氏は今村氏を「生命力の強そうな方だなと思いました」と語った。それぞれが相手に抱いた印象のように、実はタイプの違う二人。直木賞受賞の瞬間も、執筆にともなう一日のスケジュールも、トークが進めば進むほど対照的であることが明らかになっていく。それぞれ変わった経歴を持つ二人がどのような過程を経て、直木賞を受賞する作家へと成長していったのか?MCの又吉と加藤と繰り広げるトークから次第に解き明かされていく展開は大変興味深いものとなっている。
また、『タイプライターズ』のカメラはそんな二人の仕事部屋にも潜入。デスクに置かれたさまざまな物や、本棚に並ぶ彼らに大きな影響を与えた数々の書籍をリアルに紹介することで、ヒット作が生まれるプロセスを考察する。
そして、番組後半では今村氏、米澤氏それぞれの素顔を知る人物へのインタビューが紹介される。ダンスインストラクターをしていた今村氏には、かつての教え子たちから、彼が話した“夢”にまつわるエピソードが語られ、米澤氏は親交の深い作家の道尾秀介氏から“同期”へのエールが語られる。
他にも二人それぞれの形で思いを寄せる“書店”に関するエピソードなど、さまざまな角度から両氏の素顔と作家としての魅力の数々を明らかにしていく。
なお、今回の番組の最後にはMCの又吉より視聴者の皆さんに大事な報告が。
2月26日(土)放送の『タイプライターズ』を楽しみに待ちたい。
《ゲスト・プロフィール》
【今村翔吾(いまむら・しょうご)】
時代小説家。1984年生まれ、37歳。
小学生の時に池波正太郎の『真田太平記』を読み作家に憧れ、大学卒業後は家業のダンスインスタラクターから、作曲家、守山市での埋蔵文化財調査員を経て、専業作家となる。
2017年、『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。21年刊行の『塞王の楯』で第166回直木三十五賞を受賞。
【米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)】
小説家。1978年生まれ、43歳。
2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。21年刊行の『黒牢城』で第12回山田風太郎賞並びに第166回直木三十五賞を受賞。
【番組概要】
≪タイトル≫
『タイプライターズ』
≪放送日時≫
2月26日(土) 10時25分~11時50分 ※関東ローカル
≪出演者≫
<MC>
又吉直樹(ピース)
加藤シゲアキ(NEWS)
<ゲスト>
今村翔吾
米澤穂信
≪スタッフ≫
チーフプロデューサー:三浦 淳
プロデューサー:織田 実、中村峰子
演出:勝見拓也
ディレクター:金沢忠延
構成:池田裕幾、田中一彦
編成企画:狩野雄太
制作協力:STELLA-TV
©フジテレビ