――2020年はファンの方となかなか一緒の時間を過ごせず、もどかしい思いをすることも多かったと思います。お2人にとってどんな期間でしたか？

黒羽　舞台やライブ、顔を会わすことなど、当たり前と思っていたことが決して当たり前じゃなかったということを再確認できた年でしたね。自粛期間中に思ったのが、必要としてくれる人間がいないと、自分の存在価値は皆無だということ。自分のことを応援してくれる人や、自分と一緒にお仕事をしたいと思ってくれる人のありがたさを痛感しました。

ko-dai　デビューしてから「ありがとう」という5文字の言葉を大切に活動してきたんです。ありがとうは「有難う」と書き、本来そこにあることが難しいという意味。大げさかもしれないけど、全てが奇跡で、生きていたらすべてがありがたいことなんです。お客さんと一緒に楽しめるライブが急にできなくなった瞬間に、その尊さや感謝の気持ちが増して。最初はこのまま終わるのかなともよぎりましたが、それを糧にしないといけないなと、曲をめちゃくちゃ作って。いろいろ気付かされる時間でしたね。

――2021年は、2020年よりファンの皆さんとつながっていけたらいいですよね。

黒羽　そうですね。今年はまずこの作品を通して、ファンイベントができたのはありがたかったし、「人と会うのは楽しい」と痛感できました。僕自身、コロナに感染して入院して、エンターテインメントに本当に助けてもらったんです。体はお薬や病院の先生に観てもらって良くなりますけど、傷ついてしまった心は日常のバラエティ番組を見たり、自分の好きな音楽を聴いたりして、癒やしてもらって。エンターテイメントに助けられてきた人たちがたくさんいるんだと感じ、僕は俳優をまだ10年間しかしてないけど、仕事をより一層誇らしく思えて。イベントが出来ない世の中になってきてますけども、できる時は多くでも語り合いたいし、その機会を逃さないように楽しみたいです。

――ko-daiさんは主題歌「静かな夜空であなたと繋がった」が含まれた、8th ALBUM 『80億分の1 ~to you~』が先月発売になりましたが、どんなアルバムですか？

ko-dai　2011年3月11日の東北大震災の後は、自分が何を伝えればいいのとか、自分が発信すべきじゃないとか悩んで、数か月間、全く曲を書けなくなっちゃったんです。2020年もみんなの時間が止まったような瞬間で、曲が作れないかもしれないとも感じ、それまでずっと作り続けていて割と締め切りに追われていたこともあって、一旦離れようと思って。そんな中、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』を見たりしていたら、なんか曲を作りたい、何か伝えたいことあるなと言う気持ちになってきたんです。いろんなことが止まってるけど、誰かに恋をしたり、誰かを愛したりするのは止まってない。また原点回帰したら、僕らはやっぱりラブソングが多くて、それがいろんな人に届いているのもあり、愛のある作品を出そうと決めて。ラブソングをたくさん書け、ファンの皆さんと会えなくなった分、いい作品を届けられているかなと思います。『80億分の1 ~to you~』は、愛に溢れた1枚なので、ぜひ大切な人と一緒に聞いてもらいたいですし、大切な人に届けてもらえるとうれしいですね。

――2021年、挑戦してみたいことはありますか？

黒羽　モノづくりをしたいかな。手元に残るものってあんまり作ってないので、DIYで家具や絵などを作って部屋に飾りたいですね。それこそ番組の第2弾があったら、そういうことをやれたらいいですよね。僕はすごい不器用なので、その時は器用な人を呼ばないと怪我人が出ちゃうかもしれないです（笑）。

ko-dai　まずはツアーを開催したいですね。あとは、映像作品を撮りたいです。この前、田中圭くんに参加していただいたミュージックビデオを監督させてもらって。まだ表現したいことがたくさんあるので、誰かの PV の監督をしてみたいな。麻璃央くんにも出てもらいたいです！

黒羽　ありがとうございます！　機会があればぜひ！

【プロフィール】
黒羽麻璃央：くろば・まりお／1993年７月６日生まれ。宮城県出身。主な出演作はミュージカル『刀剣乱舞』、ドラマ「寝ないの？小山内三兄弟」(日テレ系)など。10周年を記念したファンミーティングが、東京・４月11日(日)、大阪・４月17日(土)に開催。５月にはミュージカル「ロミオ＆ジュリエット」にロミオ役で出演する。

ko-dai：こーだい／10月６日生まれ。愛知県出身。2008年に音楽ユニット・ソナーポケットとしてメジャーデビュー。２月にアルバム『80億分の１～to you～』をリリース。４月10日から、全国ツアーも開催予定。

AbemaTV　毎週(木)後９時30分より配信中
「黒羽麻璃央のやりたいこと全部やります」
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