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映画『64-ロクヨン-後編』の初日舞台あいさつに、主演の佐藤浩市をはじめ、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、窪田正孝、坂口健太郎ら12名の豪華キャストと瀬々敬久監督、原作者・横山秀夫が登壇。
大ヒットしている前編に続き、完結編となる後編の公開初日を迎え、主演の佐藤は「やっとここまで来られました」と感無量の表情を見せ、「こういう作品ですので、毎日キリキリしたなかで撮影をしてました。そして3ヵ月強の撮影期間を終え、やっと山の頂に上れたと思って『さぁ、どんな景色』だと思って下を見たら、雲海で全く何も見えなかったんです。でもそれが今日後編の公開を迎え、お客様の顔を見たら、その雲海が晴れてやっと『64』という景色が見えました。本当にありがとうございます!」と心境を語った。
共演者も「浩市さんのお話を聞いて、改めて後編がスタートしたのだなという気持ちでいます。(前編が)かなりのヒットしていると聞き、この組に入って、自分が『64』という作品に参加できたことに改めて感謝しています」(綾野)
「撮影現場でもこうした舞台あいさつでも、浩市さんの、そして(佐藤が演じた)三上さんの大きな背中を近くて見られたことは、すごく幸せなことだなと思っています」(榮倉)
「浩市さんは、すでに200媒体以上の取材を受けていると聞いて。(佐藤に向かって)本当にお疲れ様でした。そして1本の映画が出来上がるまでに、本当にいろんな人の力添えがあってお客さんに届けられるんだということを、深く感じることができました」(瑛太)
「前編をはじめ、後編とこの作品に参加させていただいたことを、すごく光栄に思っています。14年間の葛藤を短い期間で演じるのはすごく大変だったんですけど、それが現場ですごく刺激になって、これからの勉強になる日々を送らせていただきました」(窪田)
「僕は唯一平成生まれだったので昭和という時代を知らないんですが、浩市さん演じる三上に盾をつくという役を演じながら、浩市さんの役者としての背中を現場で見て、自分のなかで糧になりました。感謝しています」(坂口)と、それぞれの思いを口にした。
若手俳優陣から「背中」を見られていることについて、佐藤は「大して見られる背中ではないんですけど、多少背中の丸みが気になるのかなと思っております(笑)」と照れ笑いを浮かべる場面も。
原作者の横山は「後編も圧巻の出来で、『64』が映画に乗っ取られてしまったようなすごく寂しい気持ち」と後編の出来栄えを称賛しつつ、「続編をいつか書こうかなと思っています。その時はまた読んで、もしくは映像化されたら見てください」と続編を示唆。すると、観客から大拍手が沸き起こった。
また瀬々監督は「ラストの方はやや原作とは違っていますが、横山さんの魂や世界観を基盤にさせていただいて作った映画。小説『64』、映画『64』それぞれの世界を楽しんでいただけたらと思っています」とメッセージを。
映画『64-ロクヨン-前編/後編』は、全国東宝系にて大ヒット公開中。<作品公式サイトhttp://64-movie.jp>