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1月13日(金)公開の映画『そして僕は途方に暮れる』の公開直前イベントが開かれ、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、前田敦子、中尾明慶が登壇した。
大阪での映画のキャンペーンから駆けつけた藤ヶ谷。前田と中尾がこのイベントが仕事始めと聞き「2人は今日からなんですね。どんなお正月を?」と回し始めると、前田と中尾が爆笑。さらに中尾が「しばらくゆっくりして髭も伸びて、今日和服を着たら、成人式のヤンキーみたいになって(笑)。こういう人、いるよね?」と話すと、藤ヶ谷も爆笑しながら「いる!たまにニュースに映る!」と返し、冒頭から仲の良さ全開。
お正月の過ごし方について問われ、藤ヶ谷は「元日は僕の家に家族と親戚が集まって、毎年母がおせちとお雑煮を作ってくれるんです。のんびりとした正月を過ごせました」と明かすと、中尾が「藤ヶ谷くんの家に?実家じゃなくて?それは面白いね」と驚き。前田は「子供とダラダラしました。実家で年越して、寝て食べて…何も喋ることがない!(笑)」と話すと、藤ヶ谷は「理想の正月だね」と笑顔。前田が「ダラダラって、楽しくやっちゃうと終わりが来るのが寂しいですよね」と話すと「確かに、明日からしっかりしなきゃいけないんだっていう。皆さんもそうだと思いますよ」と藤ヶ谷が返した。
本作は、藤ヶ谷演じる菅原裕一が、5年間同棲した里美(前田)と些細なことで言い合いになり、親友の伸二(中尾)や家族を訪ねるもバツが悪くなると次々と逃げていく物語。藤ヶ谷は「この作品は2018年に舞台をやらせていただいて。誰しもある逃げたい欲とか、断ち切りたい欲、僕自身もコロナ禍で、携帯の中にはたくさんの方の連絡先が入っているけど、実際にそれは繋がってのかなとか人間関係を見つめ直したりもして。舞台の時の感覚とはちょっと違いましたね」と作品を改めて振り返り。演じた裕一については「彼は彼なりに一生懸命生きているので、コメディでもコントでもなく、その一生懸命さが滑稽に映るようにというラインが難しかったですね」と話しつつ「僕も逃げたいと思っても逃げられないことが多かったので、2、3周回って逃げる裕一はカッコいいのかなって。これから人間関係とか仕事とかで嫌なことあったら、(裕一のように)携帯の電源を切ろうかなって思いました(笑)」と話し、会場を笑わせた。
里美を演じた前田は「2人の関係を見てると、言葉がやっぱり大切だよなと思います」と話すと、藤ヶ谷は同調し「いろんなことが、なあなあになっているところから物語が始まってくる。だから裕一だけが悪いんじゃないかなって」とコメント。「裕一を攻めるコメントが多いので、僕だけは守ってあげなきゃと思っています!」と裕一に肩入れ。すると中尾が「伸二の家に来た時の裕一は、結構クズだよ?どんだけ仲の良い友達でも、居候させてもらって『ちょっとテレビの音が気になるから静かにして』とか言えなくない?(笑)」と反論。藤ヶ谷は「言えない!」と笑顔。「なんで裕一と伸二が仲がいいのか描かれてないので、そういう話もしたよね」と藤ヶ谷は話しつつ「同棲もだけど、なんかなあなあになっているところから生まれてしまうことって、日常でもあるじゃないですか。そこの三浦(大輔)さんの描き方がリアルで、さすがだと思いました」と舞台から共にタッグを組んできた三浦監督を称賛。「人をなぜかイラつかせるだけのクズだとダメで、愛嬌が出なきゃいけない。中盤から後半にかけて『このまま逃げ続けたらどうなるか見たい』と思わせなきゃいけないのもすごく難しかったです」と振り返った。
本作では、恋人の「今後のことを話そう」という言葉や親友から痛いところを突かれて、逃げ続ける裕一。実際に言われたらどうするかという質問に、中尾がすかさず「今後のことを~って、もう終わりっぽいって絶対に分かるもん!嫌だなぁ(笑)」とコメント。藤ヶ谷は「逃げずにいきますね」と話しつつ「でも裕一を経験しちゃったんで、逃げ方のレベルは上がっているから、どこかで使おうかな(笑)」と笑いを誘った。また好きなシーンで、裕一の逃げ様を挙げた藤ヶ谷。「シーンによって逃げる表情や逃げ方が違って、不思議と「ちょっと待って」と相手が追いかけてこれないような感じを出すのがうまいんですよね。そこは裕一の愛くるしいところかな。僕は逃げる側ですが、逃げられる側の気持ちも感じていただきたいです」と見どころを語った。
最後は今年の抱負を3人が発表。中尾は「和田明日香さんにレミパンをもらったので」と【料理をする】、前田は「楽しいだけじゃなくてもいいですし、一生懸命生きたいです」と【充実】を上げた。「僕は年男なので、うさぎに掛けまして」と、映画が跳ねることを抱負に上げた藤ヶ谷。「カウントダウンコンサートでもうさぎのカチューシャを付けて歌唱させてもらいました!次に付けるのは12年後かな(笑)」とコメント。
「今年は○○から逃げない」というお題では、前田は「メイクしない日も日焼け止めを付けたら、メイク落としをしなきゃいけない葛藤があって」と日焼け止め、中尾は「嫁の実家で苦手なパプリカを避けていたら、義理の父が食べていて。申し訳なくて!(笑)」と回答。「リアルな話は面白いね(笑)」と藤ヶ谷が笑顔を見せた。
一方、藤ヶ谷は「うさ耳」と回答。「映画の宣伝でうさ耳を付けてくれと頼まれても『大丈夫です』と言い続けてきたんですけど、どこかで1回は付けます!それで今年のうさ耳は終了です(笑)」と宣言。中尾が「今回の舞台挨拶で藤ヶ谷くんだけ付けるのは?」と提案すると「俺だけ浮かれてるじゃん(笑)。ちゃんと『おおっ!』とか言ってくれる?」と投げかけると「誰も触れない(笑)」と中尾に返され、「それは寂しい」と笑いながら語った。
映画『そして僕は途方に暮れる』は1月13日(金)公開。