バナナマン・設楽統がMCを務める深夜バラエティ「探シタラTV」(テレ朝)が、9／26㊏放送のスペシャルで23時台に初進出！　「事務所対抗！ 次世代スターを探シタラ」として４つの芸能事務所のスター候補たちが集結。番組オリジナル企画やゲームでポテンシャルを競い合い、次世代スターナンバー１を決める。

　挑戦者は、ホリプロ・丸山桂里奈、マセキ芸能社・奥村うどん(スタンダップコーギー)、プロダクション人力舎・酒井尚(ザ・マミィ)、ワタナベエンターテインメント・杵渕はな(はなしょー)の面々。見届け人のような存在で、ホリプロから設楽、マセキから出川哲朗、人力舎から飯塚悟志(東京03)、ワタナベから中岡創一(ロッチ)もスタジオでモニタリング。バラエティの達人たちは、次世代スターたちが繰り出す奇想天外に何度も大爆笑した。

　候補たちが競い合うオリジナル企画の前哨戦として今回のＳＰ番組の打ち合わせと称し、数々のトラップを仕掛けていく。トップバッターで登場したのは、優し過ぎる人柄で同番組の深夜放送でもインパクトを残していた酒井尚。番組特製のロボットA Dによるデタラメプロフィールに何とも言えないリアクションをしてみせ、出川に「今の子、マセキに欲しいわ」と言わしめた。２番手は、奥村うどん。青田買いする業界人の間で赤丸急上昇中のうどんは、マセキのリーサルウェポン。長兄の出川を筆頭に、狩野英孝、三四郎・小宮浩信で形成される“ポンコツ３兄弟”の予備軍で、同番組では準レギュラー的な存在だ。打合せでは「これなら良いリアクションが取れる」とアンケートに記載した取っておきの仕掛けに注目だ。３番手の杵渕はなは、次代の“リアクションクイーン”と呼ぶにふさわしく、困窮した時の表情が天下一品。設楽がイヤモニを通してスタッフに出す指示にすべて対応しようと、その結果思わぬ“新芸風”が誕生することに!?　４番手は丸山桂里奈。若手芸人に混ざったバラエティ女王は、人妻になってもサービス精神は旺盛のまま。奥村うどんと同様、自身が得意とするものを体を張って実演、衝撃の姿が映し出される！

　次なる企画は、「水を守り抜け！　ビックリハウス」。並々に注がれた着色液体を手にしてちょっぴり怖い映像をウォッチング、驚いたあとに残った液体を測量して競うゲームは、同番組のおなじみだ。特番の今回は、ベテラン勢も仰天した“笑いの刺客”が投入されたりと通常回よりスケールアップ。コップに入った液体を４人はこぼさずに死守できるのか。

　ラストは全員集合で、タレントとしての発想力をチェック。「落ちずに耐えろ！ひらめきなぞなぞ対決！」と題し、なぞなぞの正解・不正解によって座っているすべり台の傾斜が上下する体当たりゲームに挑戦する。頭脳と体力を使うゲームに不慣れな４人は、珍解答を連発。不正解を出すと、事務所先輩の身体に着けられたコードに電流が流れるとあって、双方が悶絶しっ放しの事態に……。

感嘆と爆笑、ちょっぴりの感動もあるリニューアル最後の「探シタラTV」。最後にガッツポーズを取るのは一体誰か。

 

＜ＭＣ・設楽統ＳＰコメント＞

――初の23時台ですね。
設楽：普段は深夜２時過ぎにひっそりやっていたんですけど、その集大成のスペシャルって感じですかね。普段よりも豪華なセットで、各事務所の先輩方に出てもらったり、ゲストがいたり、隅々まで楽しかったですね。

――いい若手がそろいました。
設楽：(芸人ではない)丸山さんもいるんですけど(笑)、深夜の時から出てくれてるベストメンバーで、持ち味が出たんじゃないですかね。本人たちにはいつも、撮ってるのかどうなのか分かんない状態でやってもらいましたけど、僕たちはずっとゲラゲラ笑っていて。出川さんも「すごく面白い」って言ってましたね。

――優勝者の方とは何か話しましたか？
設楽：収録が終わった後にすれ違うぐらいで、「今日もいつもと同じで面白かったよ」って声をかけましたけど、それ以外は……(笑)。深夜にやっていた時から分かっていたとこがあったので、マイクで指示をさせてもらった場面では、普段から培った面白さを出せたんじゃないかなぁと思います。

――出演した方は次世代の素養があると思いますか？
設楽：もちろんですよ。僕から見たらみんな、うらやましいぐらいの素養がありますよね。純粋で、かわいらしいんですよ。あと、狙いにいってやってることじゃないので、そういう素の部分が愛されるキャラクターの人たちなんじゃないですかね。とはいえ、この番組が始まるまでは本当知らなかったので。知っていたのは丸山さんぐらい(笑)。まだまだ眠っている逸材は、ほかにもいっぱいいるんでしょうね。

――(うどんの)スタンダップコーギーのネタを見たことは？
設楽：ごめんなさい、ないんです。(酒井の)ザ・マミィはありますけど、(はなの)はなしょーもちょっとだけ。うどんに関しては申し訳ないんだけど、ほんっとに知らなかったです。(若手芸人とは)機会がないと、なかなか会わないので、自分自身もいい場を設けてもらってます。

――今後出てほしい芸人さんはいますか？
設楽：基本の番組コンセプトは変わらないんですけど、今後は「シタランドTV」というタイトルになるんです(10月スタート・毎週㊋深夜２時16分)。“探す”ことに特化するわけじゃないけど、たぶん若手の子とやっていくと思うし、今後も探していくんじゃないかな。

――今回は設楽さん自らが犠牲になるシーンもありました。
設楽：そう、そう。事務所対抗だったので、リーダー側の方にもオモシロ要素を詰めこもうかなって。出川さんとか中岡は、こっち側じゃなくて、(挑戦者の)プレイヤー側でやってもらいたかったぐらい。

――最後のセットは、今のご時世でとても豪華でした。
設楽：今回スペシャルなので。お笑いに特化したスタジオ内のあんなセットは久しぶりで、舞い上がっちゃいました。(視聴者の方には)何も考えずに見てほしいですね。……ただこれ、どうするんだろう。３時間も収録したのに、放映時間は40分ぐらいなんですよ。ギュッと(凝縮)なると思うけど、もうずっと面白かったので、その熱が伝わればいいなと思いますね

＜番組情報＞
「探シタラＴＶ　事務所対抗ＮＥＷスター発掘ＳＰ」
テレ朝 ９／26㊏後11時15分～深０時05分※関東ローカル

ＭＣ／設楽統(バナナマン)

ゲスト／出川哲朗、飯塚悟志(東京03)、中岡創一(ロッチ)、ホラン千秋、山之内すず
挑戦者／丸山桂里奈、奥村うどん(スタンダップコーギー)、酒井尚(ザ・マミィ)、杵渕はな(はなしょー)

 

取材・文／伊藤雅奈子