映画
映画『TANG タング』の公開記念舞台挨拶に二宮和也、満島ひかり、小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)、三木孝浩監督が登壇した。
夏祭りがテーマとなったイベントで、一同は浴衣姿で登場。今年、初浴衣という二宮は「こういう機会がないと着れないので、ありがたいですね。雑誌(撮影)とかでは着る機会がありましたけど、しばらく雑誌に出ていないので、こういう機会がないと着れないので新鮮ですね(笑)」と冒頭から会場を和ませた。
2度目以降の鑑賞ポイントをキャスト全員が解答。京本は「(演じる)林原がナルシストな役どころなので、予告とかで『見栄えがいいからかな』というフレーズが使っていただいていますが、それ以外にもちょっとしたナルシストポイントがあって。サングラスを外す時、(ルパン三世の)峰不二子さんがヘルメットを取る時みたいなニュアンスを入れたりとか、細かいところをちょこちょこやっているんです!」と力説。二宮が「あっ……気づいてました」と目線を逸らすと、京本が「おー!?気づいていない!?」と叫ぶ一幕も。すると二宮は「所作をすごくこだわっていたんですよ。見てましたよ」とフォローした。
奈緒は「私の最初のセリフが中国語なんです。だから私が言ってるって気づかれてないんじゃないかな?(笑)」と心配しながら「”おかわりTANG”をすることがあれば、『これは奈緒が言ってる』と思っていただければうれしいです」と笑顔で解答。
続いて小手は「アクションシーン。僕と山内(健司)さんがタングを怒らせて、(タングから)吹き出す蒸気を食らうんですけど、次のセリフまで尺があって。やることがなくて、直接蒸気を目に食らったという設定にして、柱に一回ぶつかってるんです。それで苦しんでいるんですけど、カメラにほぼ映っていない(笑)」と密かな苦戦を明かすと、奈緒が「小手さんのおかげで、その後のセリフを落ち着いて言えました(笑)」と裏話を明かし、会場を笑わせた。
二宮演じる健の妻・絵美を演じた満島は「全体的にリアリティのある場面と、お遊戯会のような面白さの場面があって。二宮さんが吹き飛ばされてるのに、血も出なければアザもついてないし、健がとんどん超人になっていく!(笑)」と映画の感想を話すと、二宮が「健はダメ男じゃなくて、超人だったね!(笑)」と笑顔で返した。
続いては、「もしこの人と一緒に夏を楽しめるなら?」という質問。二宮とどう過ごすか問われた京本は「上裸でバーベキュー」とまさかの解答。「僕もインドアですけど、二宮くんを外に出したい!一緒に外に出て肉を焼いていれば、僕らの体も焼けていくじゃないですか」という京本に、二宮は「たしかに、同時に焼いていくんだね」と同調。さらに京本が「夏が似合う男に2人でなれたら。パーティーピーポー(ピープル)的な」と話すと「たしかに我々は夏のイメージがないね。幅を広げよう!」と二宮も乗り気に。二宮が「僕らはYouTubeのチャンネルも持ってるので…」と提案すると、京本は「じゃあ!お願いします!」と前のめりに解答。すると二宮は「僕はいいんですけど、ちょっと中丸(雄一)くんが何て言うかな…」と弱腰を見せ、会場は笑いに包まれた。
過去の舞台挨拶で、今作は「誰でも、失敗しても必ずスタート地点にまた戻れる、そんな映画だと思います」と発言した二宮。「それ、僕が言ったんですよね?(笑)」と冗談を交えつつ「みんなが節制したり諦めたりすることが癖付く年月が経って、思考回路も変わった人が多い中で、映画というエンタメの世界が『みんなで前向いて頑張ろう』とか全面に押しすぎると観る人も辛かったり苦しかったりする不安もあった。作品を撮り終わった後、一歩を踏み出すことの大切さというより、失敗した人間がスタート地点に戻ってどうスタートするのかは自由じゃないか、という後味になればいいなと思ったし、そういう後味になったと思う」と力強くコメント。さらに「ゼロから1になるんじゃなく、マイナスからゼロに戻って、そこからのリスタートはどう切るかは自分で決めて、自分のペースで行けばいい、というメッセージが伝わればいいなと……二宮、言いましたね?」と話すと、会場から大きな拍手が沸き起こった。
最後は二宮が「2度目、3度目と観た時に楽しめるポイントがいくつもありますので、ぜひまた観ていただければ」と締めくくった。
映画『TANG タング』は現在、絶賛公開中。