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萩の海辺、笠山「椿群生林」

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<笠山展望台からの風景>

萩といえば全国でも屈指の観光地。吉田松陰をはじめ明治維新で活躍した長州藩士たちがしのばれる歴史の町だ。松下村塾の建物が残されている松陰神社、毛利家の菩提寺である東光寺、高杉晋作の旧宅等々が点在する城下町は、美術館や博物館に逸品も多く、街歩きだけでもとても一日では足りない。萩の魅力はそれだけではない。萩城跡の指月山(143m)に上れば三方に日本海が広がっているし、美しい海岸線も広がっている。
今回訪ねたのは、萩港の北に突き出た椿東エリアである。

筆者は車で行ったが、鉄道なら山陰本線萩駅の次の次「越ヶ浜」駅下車になる。
萩城下から北浦街道を進み、笠山入口を左折して、まずは「明神池」に。盛夏でも涼しいという「風穴」から出てくる冷たい風を体感してから、笠山山頂駐車場へ。そこで車を下りて展望台に上る。
笠山(112m)は、なんと「日本で最も小さな火山」だそうだ。「玄武岩大地に直径30m、深さ30mの小噴火口を持つ」という。覗いて見たが、まったく実感できなかった。
四方の見晴しはすばらしく、北長門海岸国定公園(萩市、阿武町、長門市、下関市)の一部という説明には大納得。
笠山から見下ろすと北の海岸近く、一際深い緑のかたまり。今日のお目当ての「椿群生林」だ。

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<どこまでも続く背の高い椿の林(右)と花の時期、遊歩道を彩る落ち椿(左)>

「椿群生林」は椿東の北の突端である虎ヶ崎まで、60余種約2万5000本のヤブツバキが群生する10haに及ぶ森だ。
笠山虎ヶ崎第一駐車場に車を止めて、整備された遊歩道を進む。緑一色、人けのほとんどない林に静謐な時間が流れる。
笠山山頂の展望台に貼ってあったポスターは赤い椿がじゅうたんのように遊歩道を埋めていたが、それは花の盛りの頃のこと。2月下旬~3月下旬には赤、白、斑入りの椿の花が一斉に咲き、「萩・椿まつり」も開催されるという。
しばらく行くと木造の櫓が出現。展望台だというので登ってみる。椿の木々が眼の下になり、つややかに光る椿の葉は神秘的な美しさを放っていた。

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<林の中の展望台(左)と、展望台から見る花咲く椿(左)>

森は深い。標識を確認しながら注意深く進まないと迷って、元の駐車場に出られなくなるので要注意だ。また、すぐに車に乗り込まず、少し虎ヶ崎の海岸線沿いの道を歩いて美しい海も鑑賞したい。
椿の開花時期は萩市民も楽しみにしているし、県外から観光バスもやってくる。それとは異なる顔を魅せてくれる群生林だ。
萩市観光協会の案内には次のようなウオーキングコースが紹介されている。

越ヶ浜市営駐車場―明神池―風穴群―笠山市自然研究路―笠山椿群生林―笠山山頂(展望台)―越ヶ浜市営駐車場

6㎞を2.5時間で歩こうという魅力的な提案だ。次回はぜひこのルートに挑戦したい。
(写真提供:萩市観光協会)