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秘湯の一軒宿の立ち寄り湯へ 法師温泉

法師温泉 法師の湯

<法師温泉 法師乃湯>
photo:SATO KENICHI

 法師温泉は弘法大師によって発見されたという言い伝えのある名湯で、与謝野鉄幹・晶子や川端康成が滞在したことが知られている。その特色は、山奥の一軒宿の温泉であること。
群馬県には著名な温泉場がいくつもあるが、その一つ猿ヶ京温泉は大きな温泉街だ。上越新幹線上毛高原駅からの関越交通バスはその猿ヶ京で終点となり、法師温泉へは更に町営バスに乗り継いで終点まで行く。
もっとも車なら関越自動車道月夜野ICから約40分で到着する。

法師温泉には一軒宿「長壽館」があるほか、辺りにはお店などまったくない。国の登録有形文化財に指定されている本館、法師乃湯、別館の3棟他建物は純木造。本館と法師乃湯は明治期の建築である。渓谷沿いに建ち、長い廊下や階段が多く、むろんエレベーターはない。虫も出てくる。携帯もつながりにくい。
そんなところながらリピーターが多いから、予約は早目のほうがいい。
気取ったところがまったくない宿であることは、大繁盛にもかかわらず立ち寄り湯をやっていることでもわかる。

「日本秘湯を守る宿」の提灯を掲げる長壽館

<「日本秘湯を守る宿」の提灯を掲げる長壽館>
photo:SATO KENICHI

 車での日帰り温泉にぴったりと、新緑あふれる5月に出かけた。
 立ち寄り湯ができるのは10:30~14:00までだから、まっすぐ温泉を目指す。入浴だけなら1000円。休憩コーナーがあり、貴重品は帳場に預けることができる。
筆者はせっかくなので入浴+昼食のセットを予約した。タオル付きで、お食事処が使えるので時間いっぱいゆっくり休憩しながら繰り返し入浴できる。

立ち寄り湯ができるのは、法師温泉の看板「法師乃湯」だ。明治の建物がそのまま使われており、格子窓から日が差し込む。仕切りの入った四角い大きな浴槽で、底に玉石が敷き詰めてあり、その間からぼこぼことお湯が出ている。仕切りごとに湯温に多少違いがあるようだ。
オット忘れてはいけない、ここは混浴である。
とはいえ歴史ある「法師乃湯」に入りたい。

昼食が用意される12時を狙って行くと、おじいさんが3人だけだったので、離れた場所に思い切って入った。木漏れ日と湯気がきらめいて見通しは悪い。気が付けばのびのびとお湯につかっている自分がいた。
無色透明のお湯で、泉質はカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)だそうだ。
「法師乃湯」では石鹸を使って体を洗ったりするのは野暮というもの。ただゆったりと湯船に身体を預ける。

小浴場「長寿乃湯」が立ち寄り湯時間帯は女性専用になっており、ここには、シャンプー、リンス、ボディソープが備えてある。かけ流しの湯が貯めてある所から柄杓でお湯を汲んで使うのも趣き深い。
小川が見下ろせる更衣室には、化粧水と乳液、ドライヤーもそろっている。
「法師乃湯」も「長寿乃湯」も同じ湯だが、雰囲気はまったく違う。ここまで来たからには、家でもできるシャンプーなどに時間を費やさず、「法師乃湯」を体験するのがおすすめだ。

永井郷土館や猿ヶ京関所跡、三国路与謝野晶子紀行文学館など、車で回れば近くにいろいろ見どころがあるようだったが、何度も温泉に入って疲れたのでパス。
長寿館の「地みそ」、関越道に戻る国道17号沿いの塩原太助記念館隣の農産物販売所でふきとエシャレット、タケノコを買って帰った。(K.O.)

【法師温泉長寿館立ち寄り湯情報】
〒379-1401 群馬県利根郡みなかみ町永井650
法師温泉 長壽館
電話 0278-66-0005(代) FAX 0278-66-0003
http://www.houshi-onsen.jp/

[立ち寄り湯受付時間]
10:30~13:30(利用は14:00まで)
混雑状況によっては時間待ちになることもある。
[立ち寄り湯休業日]
毎水曜日、年末年始
その他、風呂の大掃除日等立ち寄り利用休止の日が不定期にあるので、事前に電話をすること。

[昼食休憩]
入浴、昼食、休憩のセット。
10:30~14:00まで利用可能。予約制。
食事は2種類あり、いずれもお食事処でいただく。
立ち寄り入浴とおそばセット  2,600円
立ち寄り入浴と山菜ご飯セット 3,000円