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緑と水に包まれて 近江八幡の水郷めぐり

水郷めぐり1
写真提供:近江八幡和船観光協同組合

近江八幡は花の季節や祭に合せて行くのもよいが、思い立ってぶらりと訪れてそのたたずまいを味わうと風情がある。
JR東海道本線(琵琶湖線)の「近江八幡」は京都と米原の中間にあるが、JR大阪から新快速でも1時間ちょっとの距離だ。
駅から北の方角に位置する日牟禮八幡宮、近江商人が繁栄した旧い街並み。
八幡宮の背後の八幡山をケーブルカーで上ると琵琶湖が広がり、長命寺川から西の湖へとつながる一帯は葭原の水郷だ。

近江八幡の見どころは多いが、何といってもおすすめは「水郷めぐり」。近江八幡に到着したらまず水郷めぐりの舟に乗ることをおすすめしたい。
筆者が乗ったのは5月12日。前日に電話で予約し、豊年橋のバス停からほど近い船着き場から出る6人乗りの舟を貸切、約80分のコースを選択した。
朝の9時を少し回った時刻には出発することができた。乗合船は10時からだが、一番乗りする気で早く行きたい。

水郷めぐり2

船は和船で船頭さんは一人。船着き場からの水路を竿で出ると、後は手漕ぎの櫓で進む。
舟では座っているので、見えるのは船べりに迫る葭原(よしはら)と岸の柳(かわ柳、しだれではない)をはじめ新緑の木々、広がる水面と大空しかない。
ヨシキリがヨシに止まって鳴いている。ヒバリも鳴いている。サギが飛び立つ。船頭さんの話では、カイツブリやカルガモの親子も見られるそうだ。葭原はまだ十分に伸びきっていないということだったが、右を向いても左を向いても葭原だ。時代劇の撮影スポットになるのもうなづける。
広い水域に出たり、狭い水路を抜けたり、橋を潜ったりと、舟の進路は変化に富むが、景色は葭原と水面と空。静寂の中を櫓が水を掻く音と鳥の声に耳を澄ます。
ところどころに鮒(ふな)釣りの仕掛け、鰻(うなぎ)の仕掛けが見える。ここで捕れる鰻は超高級品で、京都や大阪、東京に行ってしまうとか。鮒は琵琶湖特有のニゴロブナで、名物「鮒ずし」や佃煮になる。

舟を降りてから、八幡掘沿いにぶらぶら歩いて八幡宮へ。
八幡掘めぐりの屋形船も出ているが、水郷めぐりのスケールにはかなわない。堀沿いに遊歩道も整備されている。
堀から直角にいく筋もの道が駅の方向へ通っており、そのうちの新町通りと永原町通りは歴史的街並みとして保存されている。保存といっても大部分は現在も居住者がいる生きた街筋であり、他の通りも含めて佃煮、丁子麩、せんべいなどを作る工場や近江牛の店などが見える。
新町通りの郷土資料館の向かい側にある旧伴家住宅は中を見学できる。
また、近江八幡といえばメンタームの近江兄弟社が始まったところ。近江兄弟社ゆかりの建物もぜひ見たい。
一日歩き回り、せっかくだからと近江牛を味わい、充実の一日を楽しんだ。
(K.O.)

【水郷めぐり情報】
水郷めぐりの舟を出す会社は4社ある。手漕ぎ船とモーター付きの船がある。
定期乗合船か貸切り(要予約)のどちらか。
乗合船は4月~11月の営業だが、貸切予約は通年受付。
4社それぞれ、少しずつ内容が異なり、乗船場・最寄りバス停も異なるので、事前に電話で確認したほうがよい。
・近江八幡和船観光協同組合 TEL 0748-32-2564
・水郷のさと まるやま TEL 0748-32-2333
・島真珠 TEL 0748-32-3527
・びわ湖観光 TEL 0748-32-2131