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「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」演出の関口拓が番組の魅力を語る

 過去数回の特番が大好評だったクイズ番組「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日テレ・毎週金曜後7時)が放送中。劇団ひとり×佐藤隆太のMCコンビにも注目が集まる番組の演出を務める関口拓氏に、番組の魅力をはじめ自身がテレビマンを目指したキッカケなどを聞きました。

 クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?WEB

 

――元々はアメリカで誕生し、世界50か国以上で放送されてきた人気番組。番組のどんな部分に魅力を感じていますか?

 多くの国で人気を得てきている番組なので、“人間が見たいもの”や“ヒットする要素”が詰まっているんだろうなと感じていました。特に、僕が思ったことは3つあって。1つ目は、単純に、小学校で習ったことを大人になって改めて問われると、ちょっとドキッとしますよね。でも、解いてみたいと思うと思うんです。そこが視聴者の本能に根差しているなって。2つ目は、解答者が1人であること、賞金がかかっていることで、解答者を応援したくなる。3つ目は、スタジオにいる小学生がとてもかわいらしくて癒されるということですね。すべて含めて、視聴者の「こういうものが見たかった」ということを訴求している企画だなと思っていました。このたび特番からレギュラー番組として昇格させてもらえることになりましたが、それも頷ける企画です。

 

――日本で放送するために工夫したことはありますか?

 アメリカにはテロップ文化がないのですが、日本ではテロップがないと見づらいと思われてしまうんです。そういう部分も含め、どうしたら日本で見てもらえる番組になるかということはすごく考えていました。なかでも“笑いのテンポ”には一番気をつけて編集をしています。アメリカ版では、超プレッシャークイズとして放送されているこの番組ですが、今の日本のバラエティは、5秒に1回笑いが入るほどすごく早いテンポで進行していて。そんな日本のテレビの早さに合わせることは意識しています。

 

――特番を何度か重ねてきてのレギュラー番組への昇格ですが、特番放送の段階で、何か手応えを感じていましたか?

 今の日本のクイズ番組は、「東大王」(TBS系・水曜後7時)も「くりぃむクイズ ミラクル9」(テレ朝系・水曜後8時)も、解答者がたくさんいる番組が多いですよね。そのほうがパッと見た時にタレントさんがたくさんいて楽しく見られると思うんです。だから、最初はこの番組で解答者を1人にすることには不安もありました。会議では、「3人くらいにしてもいいのでは?」という意見も上がっていましたし。ただ、今ない番組を作らなければ意味がないという思いが僕の中にはあったので、解答者1人というオリジナルの設定のまま最初の特番を放送しました。結果としては、解答者に感情移入をして「頑張って!」と応援している視聴者の方も多くいらして、判断は間違っていなかったんだなと手応えを感じましたね。

 

――MC陣にはどんな印象をお持ちですか? 特に劇団ひとりさんは、特番から引き続きの起用ですが、何か決め手はあったのでしょうか。

 劇団ひとりさんはMCが超絶うまいなと思っていて。何より、解答者の悩みのコメントを引き出す力がすごいと感じています。解答者が悩んでいる時に、「具体的にどれとどれで悩んでるの?」「それはなんで悩んでるの?」とご自身の判断でたくさん聞き出してくれるんです。その“悩み”が具体的になるほど面白くなると感じているので、いつも感激していますね。後は、正解に導くようなヒントを本当にサラッと言うことがあるのですが、その塩梅も上手いなと。それは視聴者が答えを考える助けにもなっていると思いますし、レギュラー番組になっても変わらずそのお力を発揮していただきたいなと思っています。

 

――初めてクイズ番組のMCをされる佐藤隆太さんはいかがですか?

 佐藤さんとは初めてお仕事をさせていただくのですが、笑顔がステキですよね。この番組は、劇団ひとりさんがテンポよく進行してくださることで、間違いなく面白い番組になると思うんです。そのうえで、誰かを劇団ひとりさんの横に立てるとしたらということを考えた時に「笑顔がステキな人に立ってほしいな」という思いがあったんです。そこで佐藤さんにお願いをしたところ、お話を受けていただきました。おそらく佐藤さんは不安も感じられていると思うんです。俳優としてのお力がある方で、正直、バラエティ番組のMCを受けなくてもいいところをこちらの思いを受けてくださった……そのお気持ちは大切に番組作りをしていきたいなと思いますね。

 

――レギュラーとしてこれからスタートする番組ですが、展望はありますか?

 この番組がご家庭の会話のキッカケになってほしいなという思いはあります。個人的なお話にはなるのですが、5月に初めてゴールデンで特番をやらせていただいた時、実家で番組を家族と一緒に見る機会があったんです。父は真剣にクイズに答えていて、母がその姿を見て笑っていて、姪っ子が「分かる!」と言って元気よく答えて、そんな姪っ子を家族が笑顔で囲んでいて。元々、自分が演出したゴールデンの番組を家族と見ることが夢だったので嬉しかったですし、その時間がすごく幸せな空間だなと感じたんですよね。そんな家庭が番組を通して増えたらいいなと思うので、会話のキッカケになるような問題選びなど、そういう目線は大事にしていきたいと思っています。

 

――では、関口さんご自身のお話も少しお聞かせください。日テレ内でゴールデンレギュラー番組を最年少で演出することになった関口さんですが、テレビ業界を目指したキッカケはなんですか?

 僕は、ダウンタウンっ子だったので、小、中学生の頃に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日テレ系・日曜後11時25分)をよく見ていたんです。その時、「お金を貰いながらこんな楽しそうな現場にいられたら幸せだろうな」と思っていたことが始まりですね。それから漠然と「テレビ局に入りたいな」「笑いながら仕事がしたいな」と思い続けていて、日本テレビに入社しました。

 

――番組を初めて任された時の心境は覚えていらっしゃいますか?

 僕が初めて任されたのは「クイズあなたは~」の特番だったのですが、この番組に関しては、「全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)」(日テレ系)や「超問クイズ!真実か?ウソか?」(日テレ系・金曜後7時56分)などの演出をされている河野雄平さんが出された提案だったんです。僕はずっと河野さんの下でADをやっていて、「関口、この番組やっていいよ」と声をかけていただいて演出デビューすることができました。すごくよくしてくださる先輩ですし、任された当初は正直、「河野さんに任された」「河野さんの番組に泥を塗りたくない」という思いが強くて。たくさんクイズやクイズ番組を研究して特番に臨みました。その後はもちろん「視聴者に楽しんでもらえる番組にしたい」という思いを強く持って番組を制作しています。

 

――先輩に恵まれていたんですね。

 そうですね。去年までADをやっていて、ディレクターになるのも同期の中で一番遅かったんです。でも、AD時代が長かったからこそ、「超問クイズ~」で河野さんの下につけたり、「最強の頭脳日本一決定戦!頭脳王」(日テレ系)で五味一男さんの下につけたりして。そこで吸収したことが今の番組演出に生かせているんですよね。いつも先輩方に助けてもらっています。

 

――今後挑戦したいことはありますか?

 まずは「クイズあなたは~」のレギュラー放送を成功させることしか考えていないです。もう一歩先のことを考えるとすると……五味さんや河野さんというステキな先輩方が今まで作り上げてきた“東大ブーム”みたいな、何かしら話題になるようなムーブメントを生み出す番組を作っていきたいですね。

 

(番組情報)

「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」

日テレ 毎週金後7時~7時56分

MC/劇団ひとり、佐藤隆太

 

取材・文/平野智枝子