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メンタルトレーニング
筋トレだけじゃダメだ、心トレしよう!という人へ

[4]イメージトレーニング

みなさん、こんにちは。メンタルトレーニングコーチの大儀見浩介です。私の仕事はJリーガーをはじめ、トップアスリートや育成年代のスポーツ選手やアスリート、ビジネスパーソン、学校の先生や生徒、保護者の方々など、あらゆる人達の心理的競技能力向上のお手伝いをすることです。簡単に言えば、心を強くするコーチです。今回はメンタルトレーニングのスキルのひとつ「イメージトレーニング」についての話をしましょう。

トップアスリートの多くが、イメージトレーニングを練習に取り入れています。イメージトレーニングの目的は、大きく分けて2つあります。1つが『新たな技術の習得』。そしてもう1つが『本番での実力発揮』です。サッカーでも野球でも体操でも、練習をするときはボールやバットなどの道具を使って行いますよね。その前にイメージトレーニングをして、頭の中で自分の身体がどう動くかを想像します。そうすることで、技術の習得がしやすくなるのです。

私がサポートをしていた中学校のサッカー部は、練習前にイメージトレーニングをしていました。まず、部室に寝転がって電気を消し、自分のベストプレーと習得したいプレーのイメージをします。イメージトレーニングはリラックスした状態で行うと、2倍から80倍の効果があると言われています。そのため、寝転がってリラックスした状態を作り、イメージトレーニングをします。選手たちは、ボールを使わずに体を動かすイメージトレーニングをしてから、実際にグラウンドに出て練習をしていました。

それではここで質問です。30秒間、スキーをしているイメージをしてみてください。ヨーイ、スタート!

さて、あなたはどのようなイメージを作りましたか? スキーの斜面を滑走している自分の目を通したイメージですか? それとも滑っている自分を客観的に見ているイメージでしたか? 頬をなでる風、雪山の匂い、雪を踏みしめる感触まで感じることができましたか?

イメージトレーニングのポイントは五感(聴覚・視覚・嗅覚・触覚・味覚)をフル活用すること。そうすることで、イメージを現実に近づけていきます。イメージトレーニングには『内的イメージ』と『外的イメージ』があります。内的イメージは自分の目を通して見る『主観的なイメージ』です。外的イメージは、自分がスキーをしている様子を空中などから『客観的に見ているイメージ』です。

トップアスリートは、内的イメージと外的イメージをバランスよく使い分けてイメージをしています。サッカー選手の場合、パスの上手な選手に対して「ピッチの中を空から見ているようだ」と言うことがありますが、これは外的イメージをうまく活用しているケースです。

内的イメージを作るときは、自分とボール、味方、敵、ゴールの位置などをイメージしましょう。サッカーなど相手がいるスポーツの場合、自分以外の選手をどれだけ詳細にイメージできるかがポイントになります。

人間の脳は実際に体験した映像と、頭の中でイメージをした映像を区別するのが苦手な構造になっています。会社員の方であれば、大事なプレゼンの場面をイメージして、頭の中で事前に予行演習をするといいでしょう。会場の様子、聞いている人たちの顔、自分が着ている服、話す内容など、本番に近い状態を頭の中で描き、イメージトレーニングをするのです。そうすることで、頭のなかでは何度も行っていることになるので、いざ本番になるとプレッシャーや緊張を軽減することができます。

イメージトレーニングはいつでも、どこでも行うことができます。夜寝る前、お風呂に入っているとき、電車に乗って座っているときなど、リラックスできる時間を有効に使って、イメージトレーニングにチャレンジしてみましょう!

 

<プロフィール>
大儀見浩介大儀見浩介(KOSUKE OOGIMI)

メンタルトレーニングコーチ。㈱メンタリスタ代表取締役。
サッカー選手として、東海大一中時代に全国優勝を経験。高校ではサッカー部主将として鈴木啓太(浦和レッズ/元日本代表)とプレーした。東海大学体育学部・高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育メンタルトレーニング、受験対策、ビジネスメンタルなど、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。テレビ・新聞・雑誌出演多数。著書に「C・ロナウドはなぜ5歩さがるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング」「ヤングアスリートのための36のメンタルトレーニング」「心理戦術が日本サッカーを進化させる」がある。妻はなでしこジャパンの大儀見優季。http://www.mentalista.jp