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フランスの台所から
洋風料理のベースはやっぱりフランス食文化と思う人へ

[4]手軽に買いたいフランスのクーベール(テーブルウェア)

いろいろこれまでは料理についてお話ししてきましたが、第4回目の今回は「フランスの食器」です。
フランスの一般的な家庭では日常生活でもレストランのように、食器、ナイフやフォーク等のカトラリー、グラス等の一式が食事の前に食卓にセットされます。このテーブルウェア一式を「couvert」(クーベール)と呼び、料理の内容によっても違います。
実際にフランス人宅を訪れたり、テレビで紹介されている食事の様子を見たりすると、フランスの家庭ではさまざまなクーベールを使っています。デザイン性の高いもの、その家で先祖代々から使い続けているものもありますが、近所のスーパーで購入できる安価なものもあります。

フランス人が食器やカトラリーを購入している場所は、大きく分けて3つのパターンがあるかと思います。パリへ旅行した際のお土産探しの参考にもなるかもしれませんからお店のURLやお勧めの場所を記しておきます。

まず一番身近なお店として挙げられるのが「MONOPRIX」(モノプリ)を代表とする大手スーパー。実用的な生活用品全般が手に入ります。
家具や寝具類もあるインテリアショップなのですが、「HABITAT」(アビタ)や「The Conran Shop」(ザ・コンランショップ)は、とても便利な食器類の調達場所です。デザインや種類も豊富で、さまざまな食器やカトラリー、キッチンツールが揃います。
食器の専門店に関しては、パリ市内に5店舗ある「La Vaissellerie」(ラ・ヴェセルリー)があります。白を基調としたお皿が店内に山積みにされ、大きさや種類も共に豊富な品揃えです。とても手頃な値段で手に入るので、お皿を購入する場所としては定番です。

次は「蚤の市」。パリの蚤の市と言えば、北部の郊外にある「クリニャンクールの蚤の市」を最初に思い浮かぶかもしれません。膨大な店舗数、広い敷地を誇りますが、治安の悪さでも有名な市です。

蚤の市お皿

<蚤の市で購入したベルギー(?)のお皿>

私がお勧めする蚤の市は、パリ南部に位置する「ヴァンヴの蚤の市」です。クリニャンクールに比べると規模は小さく、2時間程度で回れます。何よりも治安が良いのがポイントです。食器類は、安い物だと1ユーロ台から売られています。19世紀や20世紀の古道具から、なかには美術館にあってもおかしくない古い骨董品まで並んでいます。蚤の市なので、お皿の縁が少し欠けていたり、傷ついていたりしますが、それも蚤の市に置かれている品物ならではの魅力だと思います。

最後に、少し気おくれすると思われるかもしれませんが、古道具屋(骨董屋)です。フランス語で「Antiquaire」(アンチケール)と言い、特にパリにはたくさんあります。お店の専門によって取り扱っている商品は違いますが、食器やカトラリーを扱うお店もたくさんあります。

楓のお皿

<サヴォア地方の楓でできたお皿(古道具屋Raphaël Bedos Antiquitésにて購入)>

パリ4区にある「Village Saint-Paul(ヴィラージュ・サンポール)」には、たくさんの古道具屋が軒を連ねているので、時間に限りのある観光の際には便利です。お皿や小物を扱うお店もあれば、アフリカの骨董を専門にしているお店、またはキッチンクロスなどのリネンを扱うお店等があるので非常に幅広いお店を見ることができます。このような古道具屋の商品は、値段が高いのでは?と思われるかもしれませんが、20ユーロ台から小さなグラスやカフェオレボールなどが購入できます。英語が話せる店主も多いのでパリを訪れた際にはおすすめの場所の一つです。
ちなみに日本にも多くの古道具屋がありますが、私は東京の西荻窪にある「アンタイディー」によく行きます。

和風ポトフ

<パテ用のテリーヌ型(ヴァンヴにて購入)に入れた和風ポトフ>

食卓にお皿やグラスを並べる際、すべてのお皿が新しくて真っ白なお皿だけだと、とてもつまらない食卓になってしまいます。新しいお皿の中に混ざって、100年前や200年前の食器が一つでも入ると雰囲気がガラリと変わります。物を大切に使い続けるフランス人の家庭では値段に関係なく、新しいもの、古い物が混じり合っています。フランスを訪れた際には、ぜひ「古いもの」を一つでも購入してみてはいかがでしょうか?思い出深いお皿となることでしょう。

パリの古道具屋
Village Saint-Paul: rue Saint-Paul 75004 Paris
Raphaël Bedos Antiquités: 41, quai de l’horloge 75001 Paris

東京でヨーロッパの古道具が購入できるお店
アンタイディー
東京都杉並区西荻南3-7-14アミーハウス E2

 

<プロフィール>
藤井綾藤井綾(ふじい・あや)

2002年5月、高校卒業後、フランスのパリへ渡る。パリ第10大学の美術史・考古学学部に入学・卒業。その後、国立ルーブル学院に編入。
学業と並行して、パリ・オペラ座地区にある地元密着型のカフェで働き、フランス人が普段食する料理や食物、それにワインに対する興味・関心を深めていく。
2011年9月に日本に完全帰国。2012年1月より、滞在中に培ったフランスの日常的な料理を紹介するアトリエ(料理教室)「Atelierフランスごはん」を開始。
2013年9月、FUJII LABEL(http://fujii-label.com/index.html)として活動スタート。
ELLE ONLINE(エル・オンライン)にて、ブログ(http://blogs.elle.co.jp/parisgohan/)を執筆中。