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本当にさよならなのか!? 演出家・安島隆&構成作家・佐藤満春が語る「たりないふたり」山里亮太と若林正恭の“たりない”魅力【インタビュー後編】

 山里亮太(南海キャンディーズ)と若林正恭(オードリー)による漫才やコントを、ライブイベントや番組として披露してきた「たりないふたり」の最新イベント「さよなら たりないふたり〜みなとみらいであいましょう〜」が、11月3日に開催された。その最新イベントの模様が、12月30日(月)深夜1時59分に日本テレビで放送される。今回は演出家・安島隆と、構成作家として参加するどきどきキャンプ・佐藤満春が、その見どころを語ってくれた。今回は後編をお届けする。

※演出家・安島隆&構成作家・佐藤満春が明かす「さよなら たりないふたり」の舞台裏【インタビュー前編】はこちら→http://tvstation.jp/entertainment/12845

 

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――タイトルに「さよなら」がついていますが、「たりないふたり」は終了なんでしょうか。復活の予定は?

安島 それも本編を見て欲しいですね。タイトルが「さよなら たりないふたり」で、「たりないふたり」を卒業しちゃうという風に受け取られると思いますが、それは事実でもあり、でも一面ちょっと違う部分があったりするので。前向きな結末かもしれないです。これで明確に終わりってわけじゃないかも。

佐藤 独身だから「たりてない」とか、結婚したから「たりた」とか、そこの軸じゃない人たちなので。世の中的にそういう評価がつきまとってくるかもしれないですけど、価値観の基準がそこにないんだろうなという気はしました。

――お2人にもまだまだ「たりない」部分はありますか?

佐藤 山里さんヤバいなと思ったのは、Creepy Nutsのラッパー・R-指定さんが山里さんの大ファンで、D J松永さんは若林くんのファンで、今回のイベント用に2人に合わせたリリックを書き下ろしてくれたんです。ライブにも来てくれて、終了後に楽屋に挨拶しにきてくれたんですけど、山里さんがR指定くんを見つけて最初の一言が「歌詞のバランスが、若林側の歌詞の分量が多かった」って(笑)。「俺のファンのお前が、なんで俺のこと書かないんだ」って。超たりてないじゃないですか(笑)。

安島 「帰ったら文字数数える」って言ってましたから(笑)。それは、ウケを取るために言うんじゃなく、自然に口をついて出ますから。

佐藤 誰と結婚するとか関係ないですよね、一生あの人はそういうこと言うんですよ。

安島 山ちゃんは終わった後、すぐに反省してましたよ。若林くんが思ってた返しができなかったとか、いくつか潰しちゃったとか。当たり前なんですよ、稽古してないから。それでも2、3個あったミスを反省してたりとか。この人、ヤベェなと思いました(笑)

佐藤 天才だからなのかもしれないですね。どんなに爆笑とっても、一個気になるところがあると、反省しますよね。

安島 そうね。若林くんのたりないところは、さっきの打ち上げ行かないところじゃないですか(笑)。

佐藤 あんなにいいライブだったのにね(笑)。

安島 そう。「言いたいことは全部言った」って、かっこいいけど(笑)。

佐藤 本当に、いつもの日常の帰りと同じテンションでした。車で地元に戻るとき、ライブの感想じゃなく、この前見たアメフトの感想言いながら普通にカレー食って帰りましたから。それはたりないでしょう(笑)。

安島 たりないですね(笑)。

――12月30日の放送にむけて、見どころを教えてください。

安島 こんなこと言っちゃいけないですけど、久々に編集でプレッシャー感じてます。

佐藤 (笑)

安島 ありがたいことに、ライブビューイングも含めると、1万5千人くらいのお客さんが見てくださったんです。お笑いライブでは、過去最多で。それを60分番組に編集するのは、久々にプレッシャーです(笑)。見どころとしては、若林くんは「どうなのよ、最近の蒼井優は?」って絶対に言わないんです。それを言われたら困るだろうな、とか慮る人たちなので。けど、舞台に立つと滅茶苦茶なんです。漫才が持つ力というか、舞台だと「そんなこと言っちゃうんだ」って。漫才でしかできない会話というか。それに対して山ちゃんも「そんな返し方するんだ」っていうところを、見せてくれます。もちろん稽古して1本のネタをじっくり作る漫才もすごいですけど、ストリートの漫才みたいな凄さが見れるというか、漫才だからこういう会話してるんだというのを感じていただけたら。予告でも流れたんですけど、「5年ぶりだから色々あるよね」っていう話の流れから、山ちゃんは当然、蒼井優さんの件を言われると思ってるんですよ。それを、若林くんはノラリクラリと交わすから、山ちゃんはたまらず「蒼井優をいじれ」って自分で言っちゃうんです(笑)。それも漫才だからですよね。山ちゃんは当然、ガンガンいじられると思って、ノートにビッシリ予習して来てるんですよ、「こう切り返そう」って。だけど、全然触れられないから、自分で言っちゃうって(笑)。

佐藤 あれ、よかったですね。「たりないふたり」ってこれまでも面白いことを見せてくれたんですけど、そのなかでも生き様をネタに昇華して、お笑いとして見せてくれたのがあの日のライブだと思うので、これって一生に何度も見れるものじゃないと思うんです。それぞれがこの10年かけて、あの日にたどり着いたと思うんです。だから、多分もう一回同じことをやれと言われても、できないんですよ。鮮度も含めて。その瞬間をVTRにとってテレビで見れるってラッキーなことだと思うので、ぜひ見て欲しいです。あと、個人的にグッと来たのが、奥様のことをいじられると思って準備して来た山里さんに対して、漫才始まった序盤で若林くんが「そのノートに書いてきたようなくだりやめろ」って言うんです。放送に使われるかどうか、わからないですけど……。

安島 大丈夫、バッチリ使ってます(笑)

佐藤 (笑)これは、まさに今回の「たりないふたり」の象徴的な一言なんです。「今日は準備して来たものじゃなく、その時に出るワードでいこう」って。多分、その時に山里さんは、頭の中でノートを破ってるんですよ。それ以降の山里さんのツッコミは、「よく思いつくな」って事で返してるんです。若林くんが無茶苦茶やる事で笑いも起きるんですけど、山里さんの返しでも同じくらい笑いが起こるんですよ。即興で言ったことに即興で返すから、よくその返し出てくるなって。本当にすごい2人だなって思います。

安島 今見ると、山ちゃんは前半ですごく飛ばしてるんですよ。すごいテンポで繰り出してるんです。それは「こう言おう」って決めてたんだなと。それで、「そのノートに書かれてる事はもういい」って若林くんに言われてから、ペースが変わってくるんです。若林くんもすごいけど、そこでギアを変えられる山里っていう人もすごいです。お客さんの前で全部捨てて「わかった」ってなるって、天才だし、若林さんへの信頼感がすごい。最近、山ちゃんって好感度の高い人になったじゃないですか。でも「元々あいつはこういう奴だぞ、みんな忘れてませんか」ってところに彼が立ち返った時に、水を得た魚のようなアドリブがすごいんです。それまでは若林くんが無茶なことをやって、それに山ちゃんが返すっていうなかで、突然ボケとツッコミが逆転するんです。元々「気持ち悪い」ってイメージがあって、「女子に嫌われる」キャラだったじゃないですか。昔は「変質者みたいな目をしてる」とか言われてたじゃないですか。そういうところを一気にまくって見せるところがあるので、ぜひ楽しみにして欲しいですね。

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【番組情報】
Hulu傑作SP「さよなら たりないふたり」
日テレ 12月30日(月)深夜1時59分〜2時59分
※放送後、Huluで3時間の完全版が公開

「さよなら たりないふたり」グッズが、12月30日午前10時から期間限定で通販開始
https://www.ntvshop.jp/shop/c/ctarinai/